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[MOM4508]青森山田FW米谷壮史(3年)_これぞエースの仕事!県決勝で貫禄ハット。決定力の秘訣は「ゴール前では常に冷静に」

ゲキサカ / 2023年11月6日 11時59分

 いずれの得点もエリア内での緊迫状態の中、焦りを感じさせずに決めた形で、これらは「ゴール前では常に冷静にというのを意識していた」という心がけの賜物だった。また「ゴール前のこぼれ球、ルーズボールには常にアラートにしていて狙っているところ」という嗅覚、「普段の基礎の練習をすごく大事にしている」という技術も詰まった3得点だった。

 そんな米谷だが、昨季まではBチームの右サイドハーフ、Cチームのトップ下が主戦場。最前線で起用されるのは新チームになってからだ。昨季はBチームで出場していたプリンスリーグ東北で10得点を記録しており、ゴール前に入った時の得点力が高く評価されてのコンバートだった。

 もっとも、青森山田のストライカーはスペースを見つけてボールを収めるのも大事な役割。そこには中盤での経験も活きている。この日のチームの4点目は米谷が左サイドに流れ、相手と駆け引きしながら味方の攻め上がる時間を作ったことで、分厚いクロス攻撃につながったという形。171cmと小柄ながら相手DFとのデュエルもいとわず、チームをサポートするプレーでも貢献度は高い。

 チームの助けになりながら、ゴールを決め続ける。そうしたパフォーマンスにつながった原動力の一つは中学時代の悔しさだ。2020年度はコロナ禍真っ盛りだったため、夏の全国中学校サッカー大会が中止。年末の高円宮杯は2回戦で鳥栖U-15に0-5の大敗を喫し、米谷は無得点のままラストイヤーの全国大会を終えていた。

「中学校の時は全く点を決められないFWだった。そのせいで高円宮杯で負けてしまって、すごく悔しい思いをしたので、そこから高校に入ってからずっとシュート練ばかりしていた。それが高2になって実り始めて、今年に入ってから得点が取れたのでよかった」。3年越しの思いも実った今季の飛躍だった。

 それでも青森山田にとって、重要なのはここからの戦いだ。3試合を残したプレミアリーグEASTでは首位を走っており、米谷は16ゴールで得点ランキング2位。また年末には、過去2年間ではベンチ入りにも届かなかった憧れの舞台、選手権が待っている。

 目指すはMF松木玖生らを擁した2年前以来の日本一。「2年前の国立では玖生さんの代が圧倒していたので憧れていた。圧倒という点ではもっと自分たちが全国で優勝するために周りを圧倒するのが大事だと思う」。2か月後に国立で笑うため、米谷は「点を取れない試合がないようなFW」を目指し続ける。

(取材・文 竹内達也)●第102回全国高校サッカー選手権特集

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