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全国行きを逃した「誰よりも悔しい」ワンプレーから一年…高精度の両足キック持つ注目株、今治東2年DF岡田瑛斗が2ゴール演出

ゲキサカ / 2023年11月12日 13時22分

 谷監督はその姿を見守り続けた。「苦しんだ経験が彼にはだいぶ残っている。だから相当成長していますね」と目を細める。「岡田が生きるような形で上級生との信頼関係もある。下級生の苦しさも、岡田はわかっている。だから声掛けだったりとか、そういったものがちゃんとできるようになってきている。毎年の歴史の中で成長していくことはすごく大事なこと」。指揮官は2年生WBを「僕はかなり将来性のある選手だと思っている」と強く推していた。

 指揮官が岡田を推す理由のひとつは、両足でボールが蹴れることだ。もともと右足のキック精度に自信があったことからサイドバックとしてプレー。すると、中学2年次に両親から左足キックの練習を勧められる。それ以降は左足だけを使って練習に励み、いまでは両足ともに同じ精度で蹴られるようになった。

 一言で「蹴られるようになった」わけではないという。「めちゃくちゃほんまに練習はしました。右足を一切使わないようにやっていた。本当にそこで上手くなった」。それは急に蹴られるようになる感覚ではなく、少しずつ実感していくようになる感覚。そして、逆足でも蹴られるということがプレーに大きな幅を生んだ。

 12日の決勝では済美高と対戦する。岡田が抱くのは、昨年悔しさを味わった先輩たちへの思いだ。「この一年間ずっと悔しい思いをして、去年の6年生(高3)にも申し訳ない気持ちもあった。だから絶対に圧倒して勝って、僕たちが去年の6年生に恩返しをするために、活躍できたらいい」。再び赴く決勝の舞台で、今度は栄光をつかみ取るつもりだ。

(取材・文 石川祐介)●第102回全国高校サッカー選手権特集

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