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明秀日立が全国2冠への挑戦権を獲得。謙虚に成長、勝ち、質を求めてまずは茨城制覇

ゲキサカ / 2023年11月13日 0時38分

 そして、FW吉沢友慶(2年)が決定的なヘッド。この日最大のチャンスだったが、ボールは枠左へ外れた。40+1分に再び大谷の左クロスにファーのMF久保木周主将(3年)が決定的な形で飛び込んだが、明秀日立GK重松陽(2年)が前に飛び出して阻む。山下総監督は選手たちにさらなる強度を求めていたが、前半を0-0で終了。関東大会予選2回戦で明秀日立を2-0で下し、インターハイ予選決勝でも0-1と食い下がっているチームが夏の全国王者相手に再び対抗して見せた。

 だが、明秀日立が「勝因は総合力だと思っています」(萬場監督)という力をスコアに結びつける。後半立ち上がり、明秀日立はDF斉藤生樹(3年)が攻め上がりの回数を増加。そして、8分、斉藤が獲得した左CKを大原が右足で蹴り込む。これをニアの斉藤が頭で合わせて先制した。

 直後、阿部をMF竹花龍生(2年)へスイッチしたタイミングで4バックへ移行。14分、システム変更に伴い、右サイドへポジションを移した益子が左足クロスを上げる。これを石橋がDF頭上からの豪快ヘッドで叩き込み、2-0。この後、霞ヶ浦は左SB坂田俊輔(2年)とMF藤原涼太(2年)を同時投入し、左サイドからの攻撃を活性化した。

 だが、明秀日立はインターハイ直後の怪我から今大会準々決勝で復帰したゲーム主将CB山本凌(3年)が高さを発揮。CB飯田朝陽(3年)とともにゴール前で相手の前に立ちはだかる。すると24分、相手CKから高速カウンター。前線に残っていた長谷川が右のスペースへ持ち出してから一気にスピードを上げ、対応したDFを振り切る形で敵陣PAまでボールを運ぶ。最後はグラウンダークロスをファーの竹花が右足で決め、3-0とした。

 明秀日立は33分にも交代出場の10番FW根岸隼(3年)が奪い返しから決めて4点目。一方で試合終盤、コーナー付近でボールキープを実施するなど最後まで無失点にこだわり、4-0で勝利した。難しいと考えていた県予選を突破。山本は「心の作り方は難しかったと思うんですけれども、全国大会勝ってからも常にチャレンジャーとして立ち向かっていくということがこの県大会では出たのかなと思っています。(慢心することなく、)常に上を目指してトレーニングできたので、ここまで成長できたのかなと思います」と胸を張った。

 明秀日立の萬場監督は「今までは(全国大会に)出ることが最大の目標になっていた感じですけれども、さらにそこからずっと伸びていくことに我々がずっと目線を持っていないといけない。当然勝つことを目標にすることは当たり前なんだけど、勝てば何でも良いよね、ではなく質を上げていくということは凄く意識しています」と語る。高校サッカーが到達点となってしまうのではなく、次のステージで活躍する選手を育成すること。選手、スタッフはインターハイで「自分たちよりも強いチームがいた」ということを実感したという。目標の一つである選手権で結果を残すためにも、より向上心を持って質や強さのレベルアップに取り組んできた。

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