U-22日本代表はアルゼンチン戦前日に右SB内野貴史が離脱、負傷明け多数のSBに不安も…大岩監督「見越して多めに招集した」
ゲキサカ / 2023年11月17日 22時14分
U-22日本代表は18日にIAIスタジアム日本平でU-22アルゼンチン代表と対戦する。また完全非公開という形で21日にもアルゼンチンと練習試合を実施。前日会見には大岩剛監督が出席し、「時間配分などこの2試合に向けての選手起用に関しては今のところ明確には考えていない。まずは1試合に向けて、ここ何日かを使って準備をしてきている。交代選手のコンディションや交代による時間配分はその都度考えていきたい」と18日の試合に全力を注ぐことを明かした。
大岩監督体制初の国内試合に向け、合宿は13日から始まった。FW細谷真大(柏)がA代表に追加招集という形で離脱し、FW植中朝日(横浜FM)がU-22日本代表に追加招集されるというサプライズもあったが、問題なく練習は進む。しかし、試合を前日に控えた17日にアクシデント。16日から練習を欠席していたDF内野貴史(デュッセルドルフ)がコンディション不良のためにチームを離れることになった。
今回招集されていたSBは、DF半田陸(G大阪)が骨折から3か月を経て復帰したばかり。また、DFバングーナガンデ佳史扶(FC東京)が直近の試合で負傷し、合宿のほとんどを別メニューで過ごしていた。そして、今回の内野の離脱。DF大畑歩夢(浦和)もコンディション面に不安を残しており、両サイドでプレーできるDF畑大雅(湘南)の起用法が鍵となりそうだ。
それでも、大岩監督はある程度怪我人などを考慮した上で今回の招集に至ったという。「活動ごとにいろんな負傷者が出たり、緊急事態はあるので、そういうことを見越して少し多めに選手を招集した」。その上でほかのポジションからのコンバートは検討せず。「今いるメンバーが状態がいい」と語っており、畑と、半田または大畑を起用する可能性が高い。
守備面では「積極的に前線から守備をするというスタイル」(大岩監督)を貫いてきた。欧州遠征ではイングランド相手に2-0で完封勝利するなど結果も残す。MF山本理仁(シントトロイデン)も「守備のところはいろんな強豪国とやってきて手応えがある部分」と強調する。その一方、山本は課題として「チームが積み上げている段階ではビルドアップのところ」と語る。10月のアメリカ遠征ではその弱点が露呈していた。
昨秋から今夏まで4度の欧州遠征を行い、経験を積んできた。強豪国との対戦で手にした自信、露わになった課題を、今年最後の活動でぶつける。「(ビルドアップは)遠征を重ねていくにつれて高まっている部分でもある」。来年4月にはパリ五輪アジア最終予選が控える中、サッカー大国アルゼンチンを相手にこれまでの集大成を見せつけるつもりだ。
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