冷静な対応でプレミアリーグ勢の履正社を完封。東海大大阪仰星が4-0で7年ぶりの全国へ:大阪
ゲキサカ / 2023年11月17日 22時37分
履正社は点差が広がっても最後までゴールへの姿勢を見せたが、29分に木村のクロスに走りこんだ桐畑がニアで合せたシュートは枠をとらえず。試合終盤はCB伊藤大成(2年)が足をつったこともあり前線へポジションをあげて、3バックに布陣を変えたが、31分に伊藤が放ったヘッドはバーの上を超え、37分に交代出場したMF宇都宮翔菜太(3年)が放ったミドルシュートは東海大仰星GK森本真幸(3年)のセーブに阻まれた。
試合は東海大仰星が4-0で履正社を下して、7年ぶりの選手権本大会への出場を決めた。試合後、中務雅之監督は「履正社さんの攻撃陣は個の力があり、アタッキングサードを攻略してくるところに、上手く対応できないところもありましたが、局面で冷静にやれた時間帯が多かったです」とリーグ戦のカテゴリーでは一つ上のプレミアリーグに所属する履正社の攻撃を無失点に抑えた守備について言及した。そして「自分の力を100%信じることをベースに、チームがどれだけ結束できるか、という話を選手たちにはしていました。相手があっての勝負で上手くいかない時間もあったが、正しいコミュニケーションをとれるようアプローチしてきました」と選手たちを評価している。
一方、敗れた履正社の平野直樹監督は「情けない試合をしてしまった。見てくれる人に感動を伝えるような試合にしたかったが、それができなかった。セットプレーも何度も映像も見せて、準備もしてきたが…」と前半に2失点したセットプレーの対応を悔やんだ。緊張感が漂う大一番でビハインドとなったことも精神的に影響したのか、ボールは持てていたが、相手を脅かす攻撃を繰り出すことに苦労した。終盤戦に入ったプレミアリーグでも最下位と苦戦が続くが「状況は非常に厳しいが、熱量を持った選手たちと共に挑みたい」と顔を上げている。
(取材・文 雨堤俊祐)●第102回全国高校サッカー選手権特集
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