21歳GK鈴木彩艶がW杯予選デビュー! 安定のハイボール処理に規格外の弾丸フィード「良いアピールになった」
ゲキサカ / 2023年11月22日 9時21分
[11.21 W杯2次予選第2戦 日本 5-0 シリア ジッダ]
パリ世代からA代表に上り詰めた21歳の守護神が、夢のワールドカップに向けて大きな一歩を踏み出した。日本代表GK鈴木彩艶(シントトロイデン)は21日、北中米W杯アジア2次予選シリア戦でW杯予選デビュー。安定したハイボール処理と飛距離のあるフィードで随所に存在感を見せ、正GK争いに大きく名乗りを挙げた。
昨年夏のEAFF E-1選手権香港戦で国内組編成のA代表デビューを果たし、今年10月の親善試合チュニジア戦でフルメンバーのA代表も経験。2試合をいずれも無失点に抑えていた鈴木がこの日、A代表3試合目にしてW杯予選デビューを果たした。
試合を通して際立っていたのは相手のセットプレーやロングボールに対するハイボールの処理。目の前に相手が立っていても力強く競り合い、正確にボールにアプローチすることで、危ないシーンをほとんど作らせなかった。
「そこは自分の強みでもあると思っているので、そういったフィジカルのところでは負けたくないと思うし、そこをゲームの中で発揮できたのは今後につながると思う。相手に高い選手がいる中でも、もちろんGKなので手を使える部分で、より自分が高いポイントでキャッチできる。弾くか、キャッチするかの判断もできた。落ち着いてプレーできたと思う」
また0-0の時間が続いていた前半には相手の長身エースFWオマル・アル・ソーマがそらしたボールがDFライン裏に流れてきたのに対し、ペナルティエリア外へのカバーリングも披露。「スペースカバーも意識していた。ポジショニングよく、いい予測でプレーできた」という鈴木はさらに、ダイレクトで左サイドに弾丸フィードを展開するという規格外のプレー選択につなげていた。
鈴木自身は「理想はもうちょっと前のスペースに蹴りたかった」といい、「前に出たボールこそうまくつなげられたらチャンスにつながる。いい意味で今後の課題だった」と反省していたが、そのプレービジョン自体がさすがのもの。「広く視野を持ってできていた。DF陣に本当に安心感があってやりやすかったし、落ち着いてプレーできた」と充実したW杯予選デビューになった。
現在の日本代表のGK争いは、9月のドイツ戦に先発したGK大迫敬介(広島)も存在感を示しており、本命と言える選手はいない。それでも鈴木は10月のチュニジア戦、この日のシリア戦とベストメンバーが並ぶ試合でゴールマウスを任されており、来年1〜2月のアジア杯で主力に定着しても不思議ではない状況と言える。
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