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「いま積み上げているサッカーが出せた」“プロ基準”で昨季総理大臣杯準Vの大阪学院大、7年ぶりインカレで初戦突破!

ゲキサカ / 2023年12月7日 19時1分

 試合中はじっとベンチに座り、選手たちの主体的な修正を促すスタイル。それも日頃のトレーニングでプレーモデルを落とし込んでいるからこそだ。指揮官は「判断も含めて自分達からアクションが起こせるし、試合中もほぼ自分たちでやるので、僕はベンチに座っているだけ。いつもこんな感じですね」と振り返りつつ、サイドを綺麗に攻略した得点シーンには「立ち位置からアクションする再現性のある攻撃で、うちによくある崩しのシーンだった」と太鼓判を押した。

 今季は夏の総理大臣杯出場を逃したが、インカレに7年ぶりの出場。2年連続で全国大会への切符を掴み、またしても歴史を切り拓いた。今季のチームは「昨年足りなかった体づくりのところもトライできている」と昨季の経験も蓄積。「大臣杯に出られなかったのは残念だったけど、いまみんなが行っているサッカーを全国大会で披露したかったのでインカレに出場権が得られて嬉しいし、しっかり表現して結果を出したい」と堂々の姿勢で挑んでいる。

 この日は先発のうち5人が4年生。決勝ゴールを決めた関、アシストの澤崎だけでなく、両サイドの大外で攻撃参加を見せていた大野とDF藤村海那汰(4年=帝京大可児高)、左CBで果敢な持ち上がりと対人対応が光った左利きのDF桑本航希(4年=大阪学院大高)ともに質の高い選手が並ぶが、彼らにとってはキャリアの選択肢を広げるための舞台でもある。

 関西学生リーグのアシスト王で、この日も決勝点をお膳立てしていた澤崎は「少しでも強いチームに行けるようにアピールしたい」と闘志あらわ。實好監督は「サッカーでメシを食いたい選手が多いので、サッカーでメシを食うためのサッカーというのを含め、『これができないとプロには行けないよね』ということも落とし込みながらやってきた。厳しい練習もするけどみんな音を上げずにやってくれている」と選手たちの姿勢を称賛していた。

 そうした指揮官が落とし込む“プロ基準”はコーチングスタッフの陣容にも表れている。GKコーチの松代直樹氏はG大阪でJリーグ通算131試合、コーチの石櫃洋祐氏は神戸や京都などでJリーグ通算370試合の出場経験を持つ元Jリーガー。實好監督は「特にビツはまだまだ動けるし、ボールも蹴れるし、キックは質が違うんでね。選手がそれを見られるし、聞けるし、いろんなことを感じてもらっている」と信頼を口にした。

 今大会の目標は昨季の総理大臣杯で国士舘大に敗れたことで、あと一歩のところで届かなかった日本一。「優勝を狙ってやっています。でも優勝の狙い方も自分たちの中で明確なサッカーができているので、相手がどこであろうとしっかりぶつかっていきたい」(實好監督)。積み重ねてきたスタイルを信じ、全国常連の大学相手にも堂々の戦いを挑んでいくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)●第72回全日本大学選手権(インカレ)特集

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