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高い技術と抜群の予測力で攻守両面において効き続ける存在へ。昌平MF大谷湊斗は「結果を残せる」ボランチ像を確立する

ゲキサカ / 2024年1月26日 19時5分

 同じタイミングでコンバートされた長準喜のプレースタイルには、大いに参考になる部分があったという。「準喜はバランスも取ってくれますし、守備でも攻撃でも助けられる部分は多かったので、メチャクチャやりやすかったですし、一緒にできて楽しかったですね。準喜は前への推進力が凄いので、自分も個人で打開できるような選手になりたいですし、ゴールに向かうことはより意識してやっています」。

 主にボランチで出場した高校選手権も、大事な経験を積む機会になった。「プレミアとはまた全然違う大会でした。凄く良い環境で試合ができますし、たくさんの人に見てもらえて楽しかったですね。緊張は全然しないので(笑)」。2回戦の米子北高戦では、右サイドでの粘り強いドリブルが劇的な同点ゴールの起点にもなるなど、攻守両面で一定の手応えを掴む。

 迎えた準々決勝。国立のピッチを懸けて激突した青森山田高は、やはり強かった。「技術では勝っていたと思うんですけど、フィジカルもプレーの速さも含めて、負けていたのかなと。失点するタイミングも早かったので、それがなかったらまだ勝負になったのかなとは思いますけど、強かったですね」。

 改めて強烈な基準を突き付けられたことで、目指すべき理想像もアップデートされた。「選手権以降は練習の質のところだったり、強度の部分も含めて、チーム内でも『もっとやっていこう』ということになりましたし、個人としても1人で局面を変えられる選手になって、しっかり結果を残して日本一になりたいと思っています」。そのためにシーズンの最初に組まれた選抜合宿でも、あらゆることを吸収しようという成長欲はプレーの随所に垣間見えた。


 2024年シーズンも、日常を戦う舞台は世代最高峰のプレミアリーグEAST。1年間そのレベルを体感したからこそ、チームとしても、個人としても、やるべきことは昨シーズン以上にはっきりしている。

「今年は準喜もいなくなって、自分でやらなきゃいけないことも増えると思いますし、責任を持ってチームを勝たせたいです。アシストはまあまあできたんですけど、やっぱりゴールの方が大事ですし、去年は外してしまったシュートもいっぱいあったので、そこの決定力も上げていって、ポジションとか関係なく、どんどん点を獲って、結果を残したいです」。

 これから先の未来を考えても、2024年は間違いなく勝負の1年。チームを逞しく引っ張りながら、確かな結果で自分の価値も高めてみせる。昌平の絶対的な中心軸へ。大谷が頼れる仲間たちと踏み出していく新しいシーズンは、もうすぐその幕が上がる。

(取材・文 土屋雅史)

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