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[新人戦]桐生一が宿敵・前橋育英を破って群馬連覇。一喜一憂せずに県3冠、全昇格などの目標達成を目指す

ゲキサカ / 2024年2月4日 17時21分

 だが、全体的に攻撃の組み立ての部分やセカンドボールの攻防で苦戦。ロングボールを桐生一の181cmCB原田琉煌(2年)や出足鋭いCB六本木玲己に跳ね返されると、セカンドボールも相手のダブルボランチ、谷口や小林に拾われてしまう。

 逆に運動量を増やして戦う桐生一は31分、小林の右CKから山田の放ったヘッドが相手選手のハンドを誘い、PKを獲得。これを山田が右足でゴール左に決めて2-0とした。桐生一はボールを保持される時間も増えていたが、相手が攻め切る前に奪い返し、中盤での距離感の良いパスワークや、原田のロングフィードも交えた攻撃。後半立ち上がりも前線へ飛び出した谷口がシュートを打ち切るなど良い流れを継続していた。

 前橋育英は後半開始からオノノジュを右SBへ下げる形でスタート。9分にはU-17日本高校選抜候補CB山田佳(2年)の左足FKからCB久保遥夢(1年)が決定的なヘッドを放つ。前橋育英は山田が点を奪い返そうとする姿勢を見せ、183cmCB久保、平林といった選手が存在感のある動き。18分の3枚替えなどカードを切って反撃の色を強める。

 26分には、平林の中央突破からFW大岡航未(1年)が右足シュートへ持ち込むなどチャンスの数を増やした。だが、桐生一の山田が「育英は去年から出てる選手が多くて、自分たちよりも格上というのは知っていて、絶対に負けない気持ちを全員持ってしっかり試合にアジャストできて戦えた」と振り返ったように、“挑戦者”桐生一の集中力は切れない。前橋育英は40+4分に中央で落としを受けた大岡が右足シュートを決めて1点差。だが、同点に追いつく時間は残っていなかった。

 前橋育英の山田耕介監督はCKからの2失点を指摘し、「反省点はいっぱいあると思います」。ただし、チームはこれから。メンバーもまだまだ色々な選手の力や組み合わせをチェックしている段階だ。敗れたことも前向きに捉え、プレミアリーグ開幕へ向かっていく。

 一方の桐生一も満足感は、ない。昨年はタイトルが新人戦のみに終わっているだけに、上杉は「(ライバルの)育英はこれから強くなってくると思う。自分たちも一喜一憂していたら、去年みたいになってしまう。自分は去年を経験しいてるので、自分が中心になって、チームを作っていきたいです」と力を込め、山田も「去年と同じようにやってたらまた負けちゃうんで、やっぱり練習の雰囲気だったり、普段の私生活のところから、もう意識を変えて過ごしていきたいと思っています」と誓った。上杉や武田を中心に昨年以上の取り組みをして4月の本格シーズン開幕を迎えること。そして、県3冠、全昇格、全国8強超えにチャレンジする。

(取材・文 吉田太郎)

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