[MOM4627]滝川ニMF横田圭佑(2年)_信頼厚いボランチが持ち味発揮、2試合連続で貴重なゴール
ゲキサカ / 2024年2月5日 11時52分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.4 兵庫県高校新人大会決勝 滝川ニ高 2-1 報徳学園高 アスパ五色メイン]
2月4日に五色台運動公園アスパ五色メイングラウンドで行われた令和5年度兵庫県高等学校サッカー新人大会の決勝戦、滝川二高は報徳学園高と1-1で試合を折り返したが、後半のスタートから投入されたMF横田圭佑(2年=FCツネイシ出身)がこぼれ球を詰め、ネットを揺らす。このゴールが決勝点となり、滝川二が優勝を果たした。
前日に行われた三田学園高との準決勝でも、ビハインドの状況だった後半開始から出場した横田が後半35+3分にこぼれ球を詰め、同点に追いつく劇的なゴールを決めている。アスパ五色で行われた大事な2戦で連続ゴールを決めた横田は、滝川二が2021年の冬以来に兵庫県の頂に返り咲く立役者になったと言えるだろう。
小森康宏監督は、「嗅覚もあり、入っていくべき場所にいてくれる選手」だと横田を評価。それにも関わらず後半からしか起用しなかったのは、「ボランチの位置に入る横田は、隣に立つMF三宅蔵ノ助との連携もうまく行っていることはわかっているので、今回は先のことも考えて」、1年生のMF南壮一郎と三宅が連携を深めてくれることを期待していたという。信頼があるからこそ、横田には後半からの出場で流れを変えてくれることを任せていた。
横田本人は、後半のみの出場については「チームの戦術などもあるので」と理解した上で、「その中で自分がやれることをやろうと決めていた」。持ち味である狭いところでも前を向けることやチームが攻撃の選択肢を増やせるようなパスを出すことだけでなく、「点が取れるチャンスがあれば、少しリスクを冒してでも上がって行こうと決めていた」という。横田の潔い姿勢は、大事な1点に結びついた。
ゴールシーンを振り返って、「こぼれてきたのであとは詰めるだけだったけれど、チームのみんなで喜び合えたことがうれしい」と笑顔で語った横田。兵庫県3冠、そしてプリンスリーグ関西1部への昇格を目指し、チームに貢献していく。
(取材・文 前田カオリ)
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