[新人戦]成果は競争力の向上。東山が京都橘を3-1で下し、京都制覇
ゲキサカ / 2024年2月5日 12時22分
東山は後半9分、今大会で好調を維持するFW吉田航太朗(2年)を入れて攻撃の活性化を計る。すると、13分には相手ゴール前でFKを獲得。雪本がゴール前に浮き球を入れると、吉田が上手く頭で合わせて再びリードを奪った。さらに20分には、野田の絶妙なパスから山下がゴール前へ抜け出し、GKとの1対1を冷静に決めて、3-1で勝利した。
全国制覇を狙う東山が選手権に向けて取り組むのは、選手層の厚みを増す作業だ。主力に怪我人が出てもチーム力を落とさないためだけでなく、選手の成長を促すためにも競争力を高めなければならない。スタメンに立つ11人だけでなく、戦力となる選手を一人でも多く育てるためにも、新人戦ではできるだけ多くの選手に出場機会が与えられたという。
急な出番にもかかわらず随所で攻撃センスの高さを見せた野田や、今季に入ってから出場機会が少なかったうっぷんを晴らした山下など得たチャンスでアピールに成功した選手は大勢いる。チームの軸として期待されながら、今大会は怪我で欠場となったDF佐々谷敏仁(2年)や、MF善積甲知(1年)ですら復帰後に気が抜けない状態は生まれつつあると言えるだろう。
「これから競争が激しくなるのは(今大会の)成果かなと思う。昨年みたいにPK戦での勝利ではなく、ちゃんと結果も出してくれたのも良かった。勝って課題をしっかり作っていける」。福重監督の言葉通り、東山は競争力を更なる力に変えながら、また一歩ずつ全国の頂点に向かって進んでいく。
(取材・文 森田将義)
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