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開催国カタールがアジア連覇に王手!! イランとの大激闘に3-2勝利、前回得点王FWアリが決勝弾

ゲキサカ / 2024年2月8日 7時23分

 すると後半1分、イランが前半と同様にさっそく試合を動かした。ゴッドスのCKから波状攻撃を展開し、こぼれ球を拾ったエザトラヒがボレーシュートを狙うと、これがファティの腕に直撃。一度プレーが流されたが、VARの介入でオンフィールドレビューが行われ、PKを獲得した。キッカーは日本戦でも終盤に劇的なPKを決めていたジャハンバフシュ。日本戦では左のコースを狙ったが、今度は中央に堂々と蹴り込み、同点に追いついた。

 カタールは後半7分、アフィフが左CKに変化をつけ、アブドゥリサグとのワンツーからゴール前にクロスを送ると、相手に当たったボールがファーに流れてP・ミゲルがヘディングシュート。しかし、ゴールカバーに入ったDFショジャー・ハリルザデーにクリアされる。同18分にはアブドゥリサグ、P・ミゲルに代わってDFタレク・サルマン、FWハッサン・アルハイドスを起用し、さらに勢いを強めた。

 その後は両チームともにクロス攻撃が多くなり、カタールはFWアルモエズ・アリ、イランはアズムンがヘディングからゴールを襲う。そうした中、カタールが後半37分に試合を動かした。左サイドを突破したアフィフのクロスは相手に阻まれるも、こぼれ球を拾った途中出場MFアブドゥルアジズ・ハテムが左足でミドルシュート。これは当たり損ないとなったが、ボールがA・アリの足元に入り、素早くゴール左隅に突き刺した。

 前回大会9ゴールで得点王に輝いたA・アリは今大会2ゴール目。ここまで本領発揮に至っていなかったが、大一番で結果を出した。一方、イランはアブドゥルアジズのシュート時点でオフサイドを取れそうだったが、DFラミン・レザイアンがラインを上げておらず痛恨の失点。細かいミスで窮地に追い込まれた。

 試合はVARの介入が続いたこともあり、アディショナルタイムは13分の表示。それでも開催国カタールは逃げ切るどころか、ホームの大歓声が響く中で攻め気を失わない。アディショナルタイム1分にはアフィフが左サイドを抜け出し、ハリルザデーのファウルを誘って転倒。主審は一度イエローカードを提示したが、VARの介入でオンフィールドレビューが行われ、ハリルザデーは一発退場となった。

 だが、10人となったイランも意地を見せる。後半アディショナルタイム4分、ゴッドスとジャハンバフシュが立て続けにミドルシュートを放ち、勢いを保つと、同8分には左からのクロスにタレミが惜しいヘディングシュート。同14分にはジャハンバフシュが相手の股を抜く決定的なシュートを放った。だが、これが左ポストに弾かれ万事休す。イランは最後までゴールを奪えず、開催国カタールが連覇に王手をかけた。

(取材・文 竹内達也)
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