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開催国カタールがアジア連覇に王手!! 緊急就任から2か月での快挙にスペイン人指揮官「全てを変えたつもりはない」

ゲキサカ / 2024年2月8日 8時7分

マルケス・ロペス監督

[2.6 アジア杯準決勝 イラン 2-3 カタール アルトゥママ]

 開催国カタールが準決勝でイランとの死闘を制し、前回大会に続く連覇に王手をかけた。大会直前に就任したスペイン出身のマルケス・ロペス監督は、わずか3か月間の在任でタイトルマッチに導いた。

 イラン戦ではこれまで採用していた3-5-2のポゼッションスタイルではなく、公式登録199cmの長身SBホマム・アフメドを左サイドハーフで初先発させる4-4-2の速攻スタイルを採用。前半早々にFWサルダル・アズムンのスーパーゴールで先制されたものの、中盤を削ってあえてオープンな展開にすることで打ち合いに持ち込み、FWアクラム・アフィフの1ゴール1アシストで前半のうちにひっくり返した。

 後半は選手交代も駆使しながら主力選手を起用し、普段どおりの試合運びに近づけると、最後は後半37分にエースのFWアルモエズ・アリが決勝ゴール。前回王者でなおかつホスト国という大きな重圧を跳ねのけ、2大会連続の決勝進出を果たした。

 1ゴール1アシストの結果に加え、相手に退場者も出させたアフィフは「とても誇りに思っている」と喜びのコメント。カタールW杯に続く母国開催に「W杯は非常に難しかったが、アジア杯は2度目の経験になる。前回経験を積んで大きな助けになったので、次の試合も良いパフォーマンスを発揮できると思う」と前向きに語った。

 全敗でのグループリーグ敗退に終わったW杯から一転、新指揮官の下で再び輝きを取り戻した。カタール代表は母国開催のW杯を終えて迎えた昨年2月、ポルトガル出身のカルロス・ケイロス監督を招聘したが、同年12月上旬に電撃退任。スペインで長年指導者キャリアを積み重ね、18年からカタールのアルワクラを率いていたマルケス氏が後を継いだ。

 指揮官は大会前の親善試合を1勝1敗で終え、アジア杯を厳しい状況で迎える形となったが、グループリーグは無失点の3連勝で首位通過。決勝トーナメントではパレスチナに2-1、ウズベキスタンに1-1のPK勝ち、そしてこの日はイランに3-2と失点を重ねつつも、接戦をしぶとく制しながら決勝に辿り着いた。

 難しい仕事をやり遂げようとしている指揮官はイラン戦後、この2か月間の歩みを振り返った。

「時間が足りない中で就任したのは事実だが、私は長い間カタールのリーグにいたので選手たちとの関係にはアドバンテージがあった。その道のりは困難だったが、選手たちが我々のアイデア、我々のゲーム、我々の哲学を共有してくれた。それがとても嬉しい」

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