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「どちらのチーム」にもアピールしたいストライカーの気合。日本高校選抜FW宮下拓弥(桐光学園)は真摯にゴールを狙い続ける

ゲキサカ / 2024年2月16日 7時45分

 ところが、夏に届かなかった全国優勝を明確に目指して挑んだ選手権は、神奈川県予選準決勝で桐蔭学園高に競り負け、無念の敗退。宮下も試合の中では貴重な同点ゴールを挙げたが、PK戦では渾身のキックを相手GKにストップされ、チームを勝利に導くことは叶わなかった。

「選手権に関しては、自分がインターハイからあまり成長することができなかったですし、自分がチームを勝たせられる選手になれなかったなと。それこそインターハイの決勝でも自分がゴールを決めていれば勝てたので、そういったところで自分の力不足を感じました」。桐光学園での3年間は悔しさを突き付けられる形で、終焉を迎えることとなる。


 ゆえに日本高校選抜の“候補入り”は意外だったという。「高3の初めから『高校選抜に入りたい』と思っていましたけど、選手権に出られなかったので『入れないかな……』と。でも、候補に呼んでもらえたので、選考会の時から凄く気持ちも入っていましたし、選ばれたいという想いも強くて、自分の持ち味を出そうと強い気持ちを持ってやってきました」。

 ハイレベルな同世代と過ごす時間は、間違いなく刺激的だ。「同じポジションの選手だと、網代(陽勇)くん(尚志高3年)はパスの受け方とか守備の仕方が上手いので、そういうところは参考になりましたね。チーム全体としても守備の強度が高いので、そこはボランチの隼剛もハッキリと指示してくれますし、行くところは強く行くようにしています」。チームメイトのクオリティを間近で感じながら、自身の中へ新たに吸収するべきポイントも、きっちりと見定めている。

 だからこそ、ここからもこのチームでプレーしたい。まずは国立競技場で行われる大舞台でも、その先に控えている数々の大会でも、巡ってきたチャンスではきっちり結果を残してみせる。

「NEXT GENERATION MATCHは国立という舞台でやれますし、『たくさんの観客の前でプレーしてみたい』という想いもあるので、メンバーに選ばれたら得点は獲りたいと思っています。その後にあるデンソーカップでも大学生相手にどれぐらいできるかという自分の力も知りたいですし、そこで良いプレーができれば自信を持って大学での活動にも繋げられると思うので、自分が成長できるようにプレーして、ドイツにも繋げていきたいと思います」。

 愚直にゴールを狙い続ける日本高校選抜のナンバー9。真っ向勝負がよく似合う無骨なストライカー。宮下拓弥の真摯なプレーがチームを助けるタイミングは、この先も必ずやってくるはずだ。



(取材・文 土屋雅史)

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