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[新人戦]10番MF中村玲音らの巧さも特長。鹿児島城西は連覇をかけた九州大会などで力を磨き、プレミアへ

ゲキサカ / 2024年3月8日 21時44分

鹿児島城西高の10番MF中村玲音は初戦で決勝点をアシスト

[2.17 九州高校新人大会予選リーグ第1節 福岡大若葉高 0-1 鹿児島城西高 鹿児島県立サッカーラグビー場C]

 初参戦するプレミアリーグの目標は「一つでも上に行くこと」。鹿児島城西が九州新人大会で力を磨き、経験を積む。KYFA男子第45回九州高等学校(U-17)サッカー大会が17日に開幕した。前回大会優勝の鹿児島城西高(鹿児島1)は、予選リーグ第1節で福岡大若葉高(福岡2)と対戦。後半26分に右SB福留大和(2年)が決勝ヘッドを決め、1-0で勝った。

 鹿児島城西は後半、「引き付けて周りを活かすプレーをすることを後半は意識していました」という10番MF中村玲音(2年)や技巧派レフティーのMF柳真生(2年)がタメを作り、両SBの攻め上がりを交えた攻撃で相手ゴールに迫る。そして、MF添島連太郎(2年)のループパスから福留が決定的なシュート。前半に比べて狙いとする形を増やした。

 福大若葉はゴール前に人数をかけ、186cmGK森惺舞(2年)やDF重松怜音(1年)を中心とした堅守から速攻。鹿児島城西はなかなかその守りをこじ開けられなかったが、試合終了4分前に中村の左CKから元FWの福留が頭でゴールを破り、白星をもぎ取った。

 CB當眞竜雅(2年)を軸とした守りも安定し、公式記録上のシュート数は14-0。中村は今年の鹿児島城西について、「今年はどちらかというと足元があったり、(フィジカル能力の高かった)去年とはちょっと違うサッカーができるかなと思います」と説明する。

 個々のハードワーク、堅い守備をベースに、中村や柳を中心にボールを保持しながらサイド攻撃。昨年、新人戦での活躍後、怪我など悔しい1年となった中村は「どんどん上のステージに進んでいって、プロになりたいです。もっと自分の長所のドリブルも誰にも負けないぐらい伸ばして、チームで要求されている守備の部分も率先してやっていかないといけない」。また、いずれも高さ、迫力のあるU-16日本代表FW大石脩斗(1年)とFW浮邉泰士(1年)の2トップもこれから連係を高めていく。

 MF芹生海翔(現藤枝)らを擁した昨年は、九州新人大会決勝で宿敵・神村学園高に快勝。プリンスリーグ九州1部でも優勝し、プレーオフを経てプレミアリーグ初昇格を勝ち取った。「プレミア残してくれて、先輩たちにもすごく感謝しています」と中村。ただし、先発の3年生11人らが抜け、新チームの経験はまだまだ浅い。それだけに、この九州大会で「まず2連覇目指して、サニックスも出場」(中村)。決勝まで6試合を戦って連覇し、サニックスカップ(3月、福岡)の出場権を獲得することも目指している。

 初参戦するプレミアリーグが簡単な戦いになるとは考えていない。だが、チームは“高校年代最高峰のリーグ戦”で周囲を驚かせる意気込みだ。新田祐輔監督は「そこを楽しみにしているんですけど。(1年後に)『こんなんなったか、みたいな』。『今年は何としても、少しでも上に行こう』って言っています」。初参戦のプレミアリーグで経験を重ねながら力をつけ、「ラストは選手権に出て優勝したいです」(中村)。

 この日、福大若葉に続き、長崎日大高(長崎2)にも2-0で勝利。九州大会の決勝トーナメント進出を決めた。新田監督も伸びしろに期待する新生・鹿児島城西が、先輩たちが残してくれたものを自分たちの成長と結果に結びつける。

(取材・文 吉田太郎)

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