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[新人戦]選手権8強の財産も力に。佐賀東が新10番MF大島弘賀のゴールなどで九州準々決勝進出

ゲキサカ / 2024年2月19日 0時55分

 蒲原監督は「まだ(チーム作りの途中で)レギュラーがいないから、誰がどうやって活躍するか分からない状況なんで、出た時は頑張ってやれって言っている」と説明したが、前日の予選リーグ第2節から先発チャンスを得た中村が大仕事。さらにエースの自覚を持つ10番が追加点を叩き出した。

 後半12分、右CKの流れから中村のループパスに大島が反応。豪快な左足シュートをネットに突き刺した。ボランチからFWへポジションを移し、3戦連発の大島は「攻撃の選手で去年から出てるのが自分しかいないんで、そういった意味では自分がやっぱりプレーでも引っ張らないとなっていうのは思っています。得点感覚っていうか、ここに来そうだなっていうのがあるんで、今日もその一発をちゃんと仕留められてたんで、それが良かった」。後半は鹿児島城西もギアを上げてきていたが、田中が対人守備の強さを発揮したほか、宮崎が相手のU-16日本代表FW大石脩斗(1年)に空中戦で競り勝って見せるなど最後まで集中力は途切れなかった。

 佐賀東が選手権で得た“財産”も力に2-0で勝ち、準々決勝進出。選手権後、準備期間がほとんどないままに迎えた新人戦は色々な組み合わせを試している段階だ。まだまだ意図が合わないシーンや、力を出し切れていない選手も多いが、その中で元CBのFW{{石川僚祐{{(1年)を起点とした攻撃など、チームとしてやれることを増やしている。

 ここからの厳しい戦いで揉まれながら、よりチーム力を高めていく。鹿児島県出身の大島は、「(この九州大会は)地元の人も結構 来てくれてて、昨日も小学校の恩師とかたくさん見に来て、それも結構大きかったです。そういう人たちの前でしっかり結果残したいっていう気持ちが強かった」とコメント。公立校対決となった準々決勝の国見高(長崎1)戦も勝利し、応援してくれる人々にまた応える。

(取材・文 吉田太郎)

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