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「人の心を揺さぶれるようにしたい」 年代別代表も経験した右サイドの槍。FC東京U-18DF金子俊輔が強烈な推進力に滲ませるパッション

ゲキサカ / 2024年2月19日 19時10分


「本当に良かったこともありますし、逆に悪かったこともあって、ゼロか100かみたいな感じで、波がある1年でした」と昨シーズンを総括した金子は、7月にプレミアリーグの流通経済大柏高戦でスタメン起用されると、そのままレギュラーポジションを確保。夏のクラブユース選手権では全7試合にスタメン出場を果たし、準優勝という好結果の一翼を担ってみせる。

「あそこが“100のところ”でしたね」という夏の全国を終えた金子には、サプライズが待っていた。フランスで行われたリモージュ国際ユース大会に臨むU-17日本代表へと追加招集されたのだ。

「未知の世界で何もわからなかったですし、まずは選ばれたことにもビックリして『オレが?』って。ずっと周りからもヘタクソだと言われてきたので、代表に入るなんて思っていなかったです」。それでも想定外の代表活動で、その後のU-17ワールドカップにも出場したような選手たちと過ごした時間は、今まで以上に目線を上げるには十分な経験だった。

「みんなシュート練習も上手いですし、クロスの質もオレとは全然違いました。だけど、通用したところもあって、自分の武器のスピードはこの世代の中でもたぶん結構良いところまで行けると思うので、これからも常連の人たちと争っていけるように、その武器を磨き続けていきたいと思います」。異国の地から確かな自信と明確な課題を持ち帰ってきた。

 だが、そこからのバイオリズムは徐々に下降線を辿っていく。「代表に選ばれたことは自信になったんですけど、『代表だから自分がやらなきゃ』みたいな気持ちというか、ちょっと初心を忘れている感じになってしまったので、今は気持ちを入れ直して、反省してやっています」。なかなかパフォーマンスも上がらず、難しい時期を強いられる。

 プレミアリーグの最終節、青森山田高戦からも大きな学びを得た。「自分としては持ち味を出せたと思うんですけど、2失点とも僕が絡んでいて、そこは身体で負けていたところもあったので、そこからは山田の選手にも絶対に身体負けしないように、筋トレは意識してやるようになりました」。目の前でリーグ優勝の歓喜を見せつけられた悔しさを、自分の中に刻み込んだ。


 U-18の最高学年として臨むアカデミーラストイヤー。新しく指揮官に就任した佐藤由紀彦監督の元で、個人としては相変わらずの推進力を発揮しながら、少し内側にポジションを取って、そこから斜めにスプリントしていくシーンも披露している。

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