[デンチャレ]東洋大進学で急成長、1年生で浦和のキャンプに参加…関東選抜B高橋輝「これからが大事だと思っています」

　大宮の下部組織育ちの高橋だが、浦和への抵抗はなかったという。出身は大宮と浦和の中間に位置する埼玉県与野市。そのこともあって、子供のころから両チームに憧れを持っていた。中学で進路を選ぶ際も、両チームのセレクションを受験。先に合格を貰ったことで、大宮U15入りを決めていた。

　9日間の日程で参加したという浦和のキャンプは、FW前田直輝のアジリティの高さや、MFサミュエル・グスタフソンの基礎技術の高さなど、衝撃を受ける毎日だったと振り返る。「クオリティの高さにはびっくりしたけど、楽しかったし、すごくいい時間を過ごせました」。

　ただ進路決定が早まっている大学サッカーだが、高橋自身は現時点では「慎重に決めたい」という思いを強く持っている。「まだプロに行けると決まったわけではないし、これからが大事だと思っている。スカウトの方たちも『あれっ』てなると思うし、逆にインパクトを残し続ければ、選択肢も増えていくと思っています」。

　今回のデンソーカップチャレンジでも、関東選抜Aや、U-20全日本大学選抜ではなく、関東選抜Bでの選出となった。「そこはあまり気にしていない」というが、伸びしろはまだまだあると感じさせる。「関東Bの一員であるからには、関東Bのために全力で戦いたいし、本大会で強いチームを倒せば、自分の価値も上げられると思っています」。大学サッカー界の新星は、今年もインパクトを残し続ける。

(取材・文　児玉幸洋)
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