[デンチャレ]四国選抜10番FW矢野佑介が2発!4人にまで減った高松大同期とのホットラインに笑顔「結果を残せばプロに」
ゲキサカ / 2024年2月22日 23時27分
[2.22 デンチャレプレーオフ 北海道選抜3-5四国選抜]
四国選抜が北海道選抜との打ち合いを制して、本大会出場決定戦に進むグループリーグ1位通過を決めた。
背番号10が2得点を決めた。前半40分に同点とされた直後の43分、四国選抜はMF松元琉磨(高松大3年=鳳凰高)のロングスルーパスで抜け出したFW矢野佑介(高松大3年=立正大淞南高)がGKとの1対1を制して、勝ち越し弾を決める。
後半もシーソーゲームとなったが、4-2として迎えた27分、1点目と同じようにMF加藤駿介(松山大3年=済美高)のスルーパスで抜け出した矢野佑が切り返しからDFを外して、最後は倒れ込むようにしてゴールに蹴り込み、勝利を決定的にした。
「自分が何としてでも決めて勝ちたかった。自分の持ち味はスピードを生かして裏に抜けること。練習でもああいう形で取ることが多いので、決められてよかったです」
立正大淞南高の同級生で、大阪体育大に進学したFW古山兼悟は、大学3年生で卒業後のセレッソ大阪への入団を内定させた。高校時代の努力と実力を間近で見ていたからこそ、「自分もプロを目指している。兼悟には絶対に負けたくない」と意識を強く持っている。
高松大への進学を選んだのはサッカーに集中するためだった。ただ入学したころに12、3人ほどいた同級生は、今では4人にまで減ってしまった。四国リーグで連覇を続ける実力校であっても、途中で別の道に進む者が多数現れる。地方大学には地方大学の難しさがあると痛感している。
ただこの日の1点目は、大学同期のホットラインから生まれた得点だった。選抜チームでも見せることができた特別な絆に思わず笑みがこぼれた。
本大会出場決定戦となるプレーオフ決勝の相手は、関東選抜Bとなった。矢野佑も「関東Bは格上」と認める相手だが、当然やる前から負けるつもりはない。「ここで結果を残すことしか考えていない。逆にここで結果を残せばプロに近づくのかなと思っています」と気を引き締めると、「ジャイアントキリングを起こせるように、四国一丸となって戦いたい」と力強く話した。
(取材・文 児玉幸洋)
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