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[デンチャレ]攻撃的左SB川島功奨が鮮やかな決勝点!関西選抜が「勝ち取りたい」連覇へ大きな1勝

ゲキサカ / 2024年2月28日 19時38分

 後半、関西選抜のMF箱崎達也(大阪学院大3年=四国学院大香川西高)や戸水、関東選抜Bの山市らが激しくボールを奪い合う。切り替えの速い攻守が続く中、関東選抜Bが同点に追いついた。

 後半16分、GK松本崚汰(東京国際大3年=白井高)のパントキックが前線でバウンドし、交代出場MF松永颯汰(流通経済大2年=静岡学園高)が頭で右へ繋ぐ。これに反応した猪狩が胸コントロールから右足シュート。クロスバーを叩いた跳ね返りをFW五木田季晋(日本大1年=川崎U-18)が頭でゴールへ押し込んだ。

 関東選抜Bが逆転を目指してゴールへ迫るが、関西選抜が再び勝ち越し点を奪った。34分、交代出場のMF中野瑠馬(立命館大3年=京都U-18/京都内定)が中盤でセカンドボールを回収し、左へ展開。杉本が縦へ持ち込んで中央へ繋ぐと、交代出場FW古山兼悟(大阪体育大3年=立正大淞南高/C大阪内定)がコントロールから左足でスルーパスを通す。これを受けた川島がDFのタックルをかわして右足シュート。中盤での攻防の流れから、そのまま前線へ飛び出してきていた左SBのゴールで2-1とした。

 殊勲の川島は「同点になって、やっぱり点取りに行かないといけないっていうところで、僕も攻撃的なSBなのでタイミングを見て上がっていたら、良いボールが来たので、相手が滑ってくるのが見えた時点でかわしてやろうと思って、冷静に決めれて良かったかなと思います。(所属する関西大でも)自分で考えながら、タイミング見てゴールを決めるっていうシーンはこだわってもいるので、そういうシーンが今日出せて良かったかなと思います」と微笑んだ。関西選抜は終盤、5バックへ移行して守備固め。相手の反撃を封じ切り、今大会初白星を挙げた。

 連覇へ向けて負けられない状況での1勝。川島は「連覇できるのは僕らだけですし、これからどんな状況でも、やっぱりボールを引き出して、勇気持ってボール受けて、ゴールに向かっていくっていう関西らしい技術を活かしたサッカーで、最終的にはやっぱり連覇を勝ち取りたいです」と力を込めた。

「僕自身、やっぱり上に行きたいって常に思って一日一日過ごしてきた」という川島自身にとっても将来へ向けた大事な大会だ。京都U-18時代はU-18日本代表候補にも選出されたが、怪我やコロナ禍も重なってトップチームに昇格することができなかった。それでも、「それもやっぱり運命だと思いますし、実力だと思いますし、今考えると、あそこで上がったとしても自分の力が通用したかと言えば、そうではないと思っています。大学来て、もう一度力をつけ直して活躍できる選手になって、一つ上のステップに行こうっていうことを考えていました」。この日、特長を出して勝利に貢献したDFは戦術への柔軟な対応力や攻撃参加といった良さをより表現し、関西選抜に白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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