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[デンチャレ]184cm、81kgの大型レフティーが「振って」決めた!。FW加藤大晟(鹿屋体育大)がプレーオフ選抜を決勝へ導く2発

ゲキサカ / 2024年3月1日 13時55分

 そして、チームのFW陣にけが人が続出していた2年前にFWとしてプレー。当初活躍したことでF続行することになったが、その後はなかなか得点することができなかったという。悩んで、CBへ戻ることを考えた時期も。だが、試行錯誤を重ねて昨年は九州1部リーグ7得点を挙げた。得点数を伸ばしたFWは九州選抜入りも果たすと、デンソーカップチャレンジのプレーオフで2得点を記録。九州選抜は敗退したが、プレーオフ選抜として再びチャンスを掴み、この日2ゴールを叩き出した。

 目標のFWに掲げるのは、イタリア代表、インテルなどで活躍した左利きの“重戦車”FWクリスチャン・ビエリだ。「(目標は)鹿屋の監督にも言われてるんですけど、古いっすけど、ビエリっていう選手。重戦車みたいな。あとハーランドとか。上手いタイプじゃないんで、ゴリゴリ、ゴールへ推進力持って行くFWに」。高校時代の筋力強化の効果もあってプロ並みの肉体に。そのFWはビエリのような左利きのストライカーになることを目指している。
 
「プロになりたいって気持ちが強い」加藤は、Jクラブの練習や練習試合も経験。フィジカル面の手応えを得た一方、プロで活躍するためには止める・蹴るの速さなど意識を変えなければならないと実感したという。この日も前線でボールを収める部分については満足していなかった。ポテンシャルを秘めたレフティーは、将来のためにまだまだ成長することを誓う。

 デンソーカップチャレンジは3月2日の決勝へ進出。ここで活躍すれば大学日韓戦メンバー入りのチャンスが広がる。「(今大会に臨む際に)日韓戦もあると思うんで、そういうところでゴール取りたいなっていう強い気持ちでした。(決勝で対戦する)関東Bも同じくプレーオフから上がってきたんで、そういった中でリベンジしたいっていう気持ちはありますし、自分がゴール決めて優勝して、プレーオフ選抜みんなで喜びたいなと思います」。この日、きっかけを掴んだ加藤が決勝でもストライカーとしての力を証明し、プレーオフ選抜の仲間と優勝を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)

●第38回デンソーカップチャレンジサッカー福島大会特集

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