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[新人戦]山陰のライバル対決はバチバチの好勝負。2度追いついた米子北がPK戦で立正大淞南を撃破

ゲキサカ / 2024年3月17日 6時29分

 また、159cmのMF西田樹(2年)が秀でた読みとセカンドボールの回収力を発揮。逆に豊田のクロスなどからチャンスを作ると後半2分、MF山田涼斗(2年)の左CKをファーサイドの高麗が頭で合わせる。ボールはクロスバーを叩いてほぼ真下に落下。これがゴールラインを越えたという判定で立正大淞南が再び勝ち越した。

 米子北は失点後、勢いを失いかけていたが、10分に3枚替え。注目左SB樋渡蓮音(2年)とCB藤田航輔(2年)、右SH石飛五光(1年)が加わり、柴野が本職のボランチへポジションを上げると迫力、活動量が向上した。

 柴野は山崎のサポートを受けながら幅広い動き。米子北はセカンドボールを回収して連続攻撃へ持ち込み、佐野の抜け出しや石飛のシュート、藤田のロングスローなどで相手に圧力をかける。立正大淞南は良く凌いでいたものの、後半28分、米子北が同点に追いついた。

 セットプレーの流れから、PA左の左SB花田涼惺(2年)がオーバーヘッドキックで繋ぐ。ファーへ飛んだボールを柴野が頭で押し込んだ。「花田が良い感じにクロスを上げてくれて、ちょうど自分がいた感じです。負ける訳にはいかなかったんで、めちゃくちゃ気持ち込もっていました」という執念の一撃で2-2。米子北は一気に飲み込みにいったが、立正大淞南も譲らず、勝敗の行方はPK戦に委ねられた。

 PK戦は、互いに4人が成功して迎えた5人目、先攻・立正大淞南のシュートを米子北の188cmGK広川武寛(2年)が左へ跳んでストップする。最後は米子北の藤田が決めて決着。準決勝へ進出した。

 立正大淞南は山口県鴻城高との初戦で苦戦したが、複数の選手が前日とは全く異なるようなパフォーマンス。だが、三島典は「日々の練習から全然勝ちにこだわるっていうところに全然こだわれてなかったってところがあって。あと、最後甘さが出た」と首を振る。

 一方の米子北は、柴野が「ずっと先生方から言われているのもあるんですけれども、ピッチ内も、ベンチの人たちも全員声掛けしてくれて、チーム一丸となって戦えていると思います」と説明したように、一丸となっての戦いで勝ち切る力が身についてきている。

 ただし、16日午後の準決勝で瀬戸内高(広島1)にPK戦で敗戦。今年、悲願の日本一を実現するために柴野は「先生のいないところでの行動だったり、一人ひとりが自覚を持ってやることだったりが必要」という。個人としても、チームとしてもまだまだこれから。一人ひとりが目標達成のために自覚を持って行動し、レベルアップを続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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