[J-VILLAGE CUP U-18] 「ひっくり返す」「後半に足が止まらない」チームへ。川崎F U-18がU-17日本高校選抜に逆転勝ちし、2連覇王手
ゲキサカ / 2024年3月18日 5時59分
前半、高校選抜は相手の背後を効果的に突きながらバリエーションのある攻撃。久保原が前線でボールを収め、柚木や大谷、嶋本が攻撃に係る形でゴールを目指す。前半23分には、右ハイサイドへ抜け出した久保原に正確なロングパスが通る。そして、ラストパスをニアへ走り込んだ宮地が1タッチでシュート。これがゴールに突き刺さり、高校選抜が先制した。
川崎Fはボランチの選手が外へ開いたり、前線の選手が下りたりするなど流動的に動きながらのビルドアップ。14分に香取とのコンビから加治佐が放った一撃は相手GKギラマエスの好守に阻まれたものの、3人がかりでボールを奪い返して速攻へ持ち込んだり、柴田がDFをかわしてシュートを放つなど高校選抜にプレッシャーをかけていた。
先制されたものの、慌てずにボールを保持しながら反撃を続ける。36分には、左サイドでDFをかわした児玉がクロス。加治佐のヘッドはGKに反応されたが、クロスバーの跳ね返りを矢越が頭で押し込んだ。加治佐が「悪い時間が続いた中で、(矢越)幹都が点取ってくれて、この1点で変わったと思います」と感謝する一撃で同点に追いついた。
対する高校選抜はGKギマラエスや前への強さを発揮する山本、鈴木を中心とした守備からボールを繫いで対抗。新垣のクロスや大谷の縦パスでPAまでボールを運んでいたが、川崎Fは対応が非常に速い。シュートへ持ち込まれかけても確実にブロックして枠に打たせず、後半に差を広げた。
後半14分、川崎Fは八田のクロスからの混戦で加治佐がボールキープ。左へ運んでから左足を振り抜き、勝ち越し点を挙げた。柴田は「(長橋康弘監督から)『後半が大事』『後半に足が止まらないチームになる』っていう風に言われていて、そこの運動量っていうのは、チームとして本気で図りにいっていたので、それが多少、後半のこの差に繋がったのかなと思います」と胸を張る。
味方選手と繋がりながら動き、相手の判断がわずかに遅れると寄せ切ってボール奪取。高校選抜をゴールに近づけない。そして、後半に鋭いドリブルを連発した児玉や加治佐、知久がシュートへ持ち込む。
39分、川崎Fは柴田の右クロスを中央でフリーの加治佐が決めて3点目。高校選抜は勝ち越された後にMF大内完介(尚志高/2年)やMF笹修大(札幌大谷高/2年)、FW清水彪雅(旭川実高/2年)を投入し、岡崎の攻め上がりとクロスなどで反撃した。だが、相手の堅守を攻略できず。また、守備の時間が続いたことでシュート数を増やせなかった。
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