[MOM4649]川崎F U-18FW加治佐海(2年)_SB、MFでゴール連発。今年はFWで勝負の新3年生が2発!
ゲキサカ / 2024年3月18日 7時0分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.17 J-VILLAGE CUP U-18 U-17日本高校選抜 1-3 川崎F U-18 Jヴィレッジ全天候型練習場]
U-18チームでのラストシーズンを前にFW転向。そのFW加治佐海(2年=川崎フロンターレU-15出身)が、2ゴールで川崎フロンターレU-18を勝利へ導いた。
まずは1-1の後半14分、ゴール前の混戦からボールを拾うと、「(すぐに)振ろうと思ったんですけど、ちょっとまだ運べそうだった」とわずかなスペースへボールを持ち出して左足シュート。この一撃が好守を連発していたU-17高校選抜GKギマラエス・ニコラス(市立船橋高/2年)を破り、勝ち越し点となった。
さらに39分には、右SB柴田翔太郎(2年)の右クロスを頭でゴールへ突き刺した。「柴田のボールが凄い良くて。その1本前に外しちゃってて、結構決定機があったんですけど、(今回は)決めれて、柴田にアシストをつけれて良かったです」と微笑んだ。
2点目はゴール前で巧みにマークを外してからの得点。「今年からFWをやるようになって、クロスの入り方とかは色んな選手の動画見て、勉強して。良い入り方ができて、フリーになれたと思います。(特に)小林悠選手のクロスの入り方っていうのは凄い研究させてもらっていて、去年練習に参加した時も凄い参考にしていて、試合でも実際使ったりさせてもらっています」。推進力を発揮してゴールへ迫っていたほか、タイミングの良いヘッド、前線からの守備でも相手DFの脅威になっていた。
加治佐は小学3年時に川崎Fの育成組織に入ってからFW。小学6年時からSBを務めるようになり、U-15チームでは3年間ずっとSBとしてプレーしていたという。だが、加治佐はDFのポジションで稀有な得点力を発揮する。
高校1年時には、U-16神奈川県選抜として出場した関東トレセンリーグで右SBながら得点王を獲得。同年の国体少年男子の部では東京都との準々決勝で決勝ヘッドを決めると、青森県との決勝ではカットインから左足シュートで優勝ゴールを叩き出している。
その加治佐は、「結果残したのをきっかけに」チームでのポジションがSHへ移行。昨年はプレミアリーグEASTで5得点をマークし、今年2月にFWへコンバートされた。この挑戦を加治佐は前向きに捉えている。
迎えた今大会は神村学園高との初戦で2得点をマークし、この日も2発。「怪我人の関係は多分あったと思うんですけど、FWできたらトップチームのシャドーもできるようになるし、可能性が広がるっていうところで、やすさん(長橋康弘監督)がトライしてみようと。もうこの3か月から4か月ぐらいがトップ上がるためには勝負だと思ってるので、もちろんJヴィレッジでも評価されてると思いますし、ここで結果出したいっていうのは思っていて、今回、決勝ゴールと追加点決めたのは凄い良かったと思います」と喜んだ。
ただし、満足はしていない。「自分の武器は前の推進力だったり、前線からの守備だと思っていて、今日も結構守備でも貢献できたと思うんですけど、あとはもうちょい点を。今日は2点ですけど、もっと点決めたいですね」。18日のJ-VILLAGE CUP U-18決勝も、勝つことを第一に考えながら、貪欲にゴールを目指していく。
昨年1年間の経験は大きかったという。「代表にも初めて選ばれたし、(U-17ワールドカップメンバーから外れて)挫折も味わえた1年だったので、去年はいい1年を経験することができて、今年に入ってトップチームのキャンプにも参加させてもらって、変われたかなっていうのはあります」。今年はU-18チームの副キャプテン。責任のある立場となった今年は背中でチームを引っ張り、勝利に貢献し続けて昨年以上の一年間を過ごす。
(取材・文 吉田太郎)
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