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[J-VILLAGE CUP U-18]積極性向上の尚志、プレミアへ繋がる5発快勝

ゲキサカ / 2024年3月19日 7時9分

尚志高がCB大須賀元のゴールを喜ぶ

[3.17 J-VILLAGE CUP U-18 尚志高 5-1 履正社高 Jヴィレッジ全天候型練習場]

 17日、第6回 J-VILLAGE CUP U-18予選で尚志高(福島)と履正社高(大阪)が対戦し、尚志が5-1で逆転勝ちした。

 試合は、MF桐畑優由介(2年)やMF玉山煌稀(1年)ら技巧派の選手を中心に攻める履正社が先制。前半15分、中央から左サイドへ展開し、クロスをFW兼原然(2年)が頭で決めた。だが、尚志は相手のミスを得点に結びつけ、前半のうちにスコアをひっくり返す。

「相手のサイドが上手かったんで、そこで潰せたり、あとセカンドの回収は結構できたかなと思います」というMF星慶次郎(2年)らが攻撃に結びつけると、19分にはFW長坂隼汰(2年)がシュートのこぼれ球を頭で決めて同点。さらに38分、MF高橋響希(2年)が右足ミドルを決めて逆転した。
 
 尚志の星は元々CBのプレーヤー。1月の東北高校新人大会準決勝で青森山田高に勝利したことで自信を身に付けたという。「山田に勝ってから、ちょっとはできるんだなっていう自信が付いて。この大会でも、昨日のエスパルス(0-0)とかも結構相手止めることできたんで、自信付くことが多くなってきたと思います」。特別な強さやスピードがある訳ではないものの、CBの経験を活かした読みとサポート意識の高さでボールを奪い取っている。

 尚志はさらに後半、3連続ゴールで履正社を突き放す。7分、左サイドでセンスの高さを見せるMF田上真大(1年)が見事な連係から左へ抜け出してラストパス。これをU-17日本高校選抜候補FW矢崎レイス(2年)が頭で決めてベンチを沸かせる。

 10分にも、右SB西丸由都(2年)の左FKからCB大須賀元(2年)が頭でゴール。畳み掛ける尚志は、その1分後にも長坂が相手のミスパスを逃さず、右足ダイレクトでミドルシュートを決めた。

 履正社はCB伊藤大成(2年)が存在感のある動き。特別なサイズこそないものの、空中戦に強く、スピードを活かしたカバーリング、個でボールを奪い返す力も示していた。また、リーダーの一人、交代出場MF仲井陽琉(2年)がコーチングや展開力でチームのクオリティを向上させていた。だが、伊藤が自身の1つのミスを悔しがったように、ミスや連続失点で崩れ、帝京長岡高戦(3-0、15日)に続く2勝目を挙げることはできず。一方の尚志は2試合連続のドローから今大会初白星をマークした。

 尚志は今大会初戦(対日章学園高、2-2)、積極性に欠ける部分があったという。星は「何か引いたプレーとか、みんなミス怖がっていたのであまり良くなかったんですけど、昨日からどんどん積極性も自分も増えていって、そこからだんだん良くなってきて。来月からプレミア(リーグEAST)が始まるんですけど、積極的にやれば良いところまでいけるのかなと思います」。4月開幕のプレミアリーグへ向けて弾みを付ける快勝。U-19日本代表MF神田拓人(3年、早稲田大進学予定)の背中を追う星は、攻守によりレベルアップさせて、目標の「3冠」に貢献する。
U-17日本高校選抜候補FW矢崎レイスは1得点
MF星慶次郎は中盤での奪い返しなどで勝利に貢献
(取材・文 吉田太郎)

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