広島MF満田誠が町田撃破の1G1A!!「勢いを持ってくる相手なら…」球際も制圧
ゲキサカ / 2024年4月4日 0時23分
[4.3 J1第6節 町田 1-2 広島 Gスタ]
サンフレッチェ広島MF満田誠は首位攻防戦の町田戦で1ゴール1アシスト。試合の形勢を左右する中盤のせめぎ合いだけでなく、結果に関わる局面でも明らかな違いを見せた。
まずは前半31分、相手のスキを突くドリブルからのスルーパスでFW大橋祐紀のゴールをアシストした。「走り込んで相手のギャップを突いて、スペースで受けることができて、最初は最初はドリブルで運んでシュートを打とうと思ったけど、相手がボールウォッチャーになったので落ち着いてパスを出せた」。町田DF昌子源のラインアップが遅れたことで大橋がオンサイドに残った形だったが、冷静な状況判断で先制点をお膳立てした。
またこのゴールシーンは、満田が中盤のセカンドボールに寄せ、MF東俊希に繋いでマイボールにしたのが起点だった。「セカンドボールの反応は大事になると思っていたし、相手が後ろから前に強く来る分、動き直せば相手も反応できなくなる。そこは意識してやっていた」。激しいプレスを誇る町田に対し、そんな球際でも一枚上手。「勢いを持ってくる相手なら逆に相手の力を利用して入れ替われる」という狙いは試合を通じて光っていた。
さらに後半10分、一昨季の天皇杯決勝で失敗した嫌な記憶もよぎるPKを自ら志願し、左のコースに決め切った。「自分は決めたコースに蹴ろうと思っていたので、自信を持って蹴れた」。今季は開幕からボランチ起用が続いたこともあり、直接的な得点関与はなかったが、この日は一気に1ゴール1アシスト。首位町田撃破の立役者となった。
得点に関わる仕事以外でも、互いに3-4-3のミラーゲームの中で、随所で中盤に顔を出すことにより、ビルドアップも助けていた満田。「バックの選手が裏を警戒して下り気味だったので、そこで受けたらリアクションで寄ってくれた。ワンタッチで落としたり、ターンしたりしてチャンスを作れたと思う」。相手に寄せられてもボールを失わない技術も含め、激しい試合の中で一際大きな輝きを放っていた。
それでも試合後、1ゴール1アシストという結果への心境を問われた満田は自身に厳しい目を向けていた。「結果は大事だけど、そこだけじゃなく、試合内容をもっとこだわっていかないといけない。これに満足することなく、次にすぐ試合があるので修正していかないといけない」。悔いが残ったのは試合終盤、ロングスローを交えて猛攻を仕掛けてきた相手にペースを譲り渡したことだった。
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