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流経大柏の万能型DF奈須琉世は“守備の要”を全うしながら、「関川郁万君みたいに」点が取れる、意外性もあるCBに

ゲキサカ / 2024年4月12日 20時34分

流通経済大柏高CBF奈須琉世(3年=柏レイソルA.A.TOR’82出身)は万能性を発揮。今年は点を取れるCBに

[4.7 プレミアリーグEAST第1節 流通経済大柏高 1-0 尚志高 流通経済大柏高G]

 ボランチとして流通経済大柏高(千葉)に進学し、FWやセンターバック(CB)、左右のサイドバック(SB)を務めてきた万能型だ。身体能力、守備力の高さを買われ、昨年の後半戦はCB、SBとして先発に定着。そのDF奈須琉世(3年=柏レイソルA.A.TOR’82出身)は今年、名門校の“守りの要”として新シーズンをスタートした。

 CBとして先発した奈須は、ボールを運べる選手の揃うチームの中で「自分たち(CB)はほんとにこぼれてきたボールとかをしっかり回収して前に預けるというのは徹底しているところ」を表現。的確な動きでボールを味方に繋ぎ、スペースを突かれるシーンの増えた後半にはタックルを2度3度と決めて相手の攻撃を個の力で食い止めていた。

 そのタックルを決めた際に足を攣らせて後半半ばに交代。コンビを組んだCB富樫龍暉(3年)や交代出場のCB佐藤夢真(3年)に助けられる形となった。だが、「チームの“お父さんみたいな”存在です。困ったら全部やる」(榎本雅大監督)というゲーム主将・奈須が開幕戦勝利に大きく貢献したことは間違いない。

 1月のニューバランスカップ(裏選手権)ではボランチとしてプレー。その後CBに定着したが、そのポジションが本職でないことは自身も、周囲も理解しているという。だが、「センターバックって中央で1番大事っていうか、守備の要というところ」。その奈須は出られない選手の思いも背負って全力でCBとしての役割を全うしている。

「戦う面ではしっかり戦うし、やっぱり1番見えてるんで、チームにどんどん伝えれることは伝える」と奈須。昨年向上した対人守備も自信を持っている。その上で、「守備的センターバックではなくて、(他のセンターバックの)みんなに無いようなっていうか、ちょっと意外な選手になれたら。守備的ではなくて、(先輩で、現鹿島の)関川郁万君みたいに点が取れるセンターバックに自分もなりたいと思っています」。この日は前方にスペースがあると見るやドリブルで攻め上がり、セットプレーから決定的なヘッドを放つシーンも。「意外性のあるようなパスを出せる自信はある」CBは、右足のロングパスでもチャンスメークする意気込みだ。

 複数のポジションでハイレベルなプレーのできる奈須は将来、どのプロクラブでも重宝される存在、日本代表になることが目標。そのためにも、一つのことに集中しすぎると自分の視野が狭まってしまう部分や逆足の精度などの課題を克服しなければならない。そして、他とは違う力を示すこと。この一年間で多くの白星を勝ち取りながら、CBとしても大きな成長を遂げる。


(取材・文 吉田太郎)

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