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[MOM4660]矢板中央DF佐藤快風(3年)_中体連出身。“矢板の闘将”が魂の守り

ゲキサカ / 2024年4月8日 18時21分

矢板中央高DF佐藤快風主将(3年=足立区立第十三中出身)が声と魂の守りでチームを勝利へ導いた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.7 プリンスリーグ関東1部第1節 帝京高 2-4 矢板中央高 帝京科学大学千住総合グラウンド]

“矢板の闘将”だ。DF佐藤快風主将(3年=足立区立第十三中出身)が、実家から自転車で10分ほどの距離だという帝京科学大学千住総合グラウンド(東京都足立区)で開催された一戦で堅守の中心に。矢板中央高(栃木)のプリンスリーグ関東1部開幕白星の立て役者となった。

 前半から身体を張ったプレーを連発していた。責任感を持って相手の仕掛けに食い下がり、シュートをブロック。後半には身体を投げ出して相手のクロスを3本、4本とブロックし、その度に味方から讃えられていた。

 後半は帝京にボールを保持され続け、自陣ゴール前に押し込まれた。だが、「自分はもう、戦うことでしか表現できない。最後の球際のところでスライディングするとか、体投げ捨てるとか、それでチームが勢いづく」という主将は、チームが苦しい時間帯に一歩を踏み出して攻撃を阻止。また、しつこく相手FWをマークし続けるなど、ゴール前で簡単にはシュートコースを与えなかった。

「自分がピッチに立っている意味は、声出すとかそういうところ。自分なんか、正直上手くないんで。誰よりも下手くそっていうのは、もう分かり切っている。自分は背中で引っ張れないんで、もう声とか、魂とか。でも、全然そこは自分の大きな武器なんで」と佐藤。この日・帝京相手に自分の持ち味を最大限に発揮したDFについて、高橋健二監督も「魂が出ていました。気持ちでやってましたね」と称賛していた。

 佐藤は中学時代、「砂場とか砂利やマンホールあるようなところで(練習を)やっていた。(チームは東京で)ベスト16くらいだった」という。選手権に出るために栃木の強豪校へ進学。「(当時は)中体連のほんと弱いチームの選手が、(試合に出るのは)『 無理だろ』って言われていました」。それでも、家族や「地元に来たらサッカー部のみんなが応援してくれている。ファミリーだと思ってやってます」という中学、高校のチームメート、指導者の支えによって今の自分があると考えている。

「自分、高1の頃なんか全然試合に出れてなかった。正直、自分、ここまで来るなんて思ってなかったです。(矢板中央コーチの金子)文三さんに言われ続けたのが、『自分のカラーを出し続けるしかないな』と」。とにかく、気持ちを表現し、声を出し、身体を張ってゴールを守ることでチャンスを掴んだ。

 金子文三コーチが「中学時代からリーダーシップが凄くて、本当にマジメ。恥ずかしげもなく熱いことが言える」と説明する佐藤は、本気で「選手権は必ず日本一」を目指している。この日、2失点したことを猛省。「(堅守の)矢板中央ならやっぱゼロにこだわっていかないとダメだなっていうのは思います。(得点後などの緩みがあるところは)そこはもう言い続けるしかない」。“闘将”は日本一という目標達成のためにより厳しさを持って自身とチームメートに求め、矢板中央を日本一の集団にする。
 
(取材・文 吉田太郎)

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