1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

日の丸背負う大学生FWのライバル関係…内野航太郎「塩貝がJリーグでやったなら、おれはこっちで結果を出す」

ゲキサカ / 2024年4月14日 5時39分

FW内野航太郎(筑波大)

 U-23日本代表で唯一の大学生は、パリオリンピック出場をめぐる戦いにやる気をみなぎらせている。FW内野航太郎(筑波大)は「めちゃめちゃ今ギラギラしています。本当に早く試合が来てほしい」と意気込んだ。

 3月の国内合宿には招集されなかったが、U23アジアカップに臨むメンバーに選出された。チームの最年少世代であり、唯一の大学生。話題性のある選出となったが、「大学生とかサプライズとかは自分のなかでは関係ない」と一蹴する。「自分がオリンピックに連れていくという気持ちでピッチに立てば、年齢も立場も関係ない。自分が引っ張っていくという気持ちでやりたい」。実力に見合った自信をのぞかせた。

 着実に結果を残し、昨年9月のアジア競技大会で初のメンバー入り。翌10月のアメリカ遠征にも連続で招集された。だが、アメリカ遠征の終盤に負傷。その後は順調に回復し、筑波大の6年ぶりリーグ優勝に貢献するなど大学での活動に集中した。

 横浜F・マリノスユース時代に高円宮杯プレミアリーグで史上最多記録21得点を挙げた得点能力は、大学でも成長を続けている。2月末のデンソーカップチャレンジでは初戦ハットトリックで魅せ、全日本大学選抜として出場した日韓定期戦ではMVPに輝く2ゴールの活躍で韓国を撃破。「点を取るところはさらに磨きをかけた。相手が高いレベルになってもいろんなバリエーションでゴールを狙える」と内野の眼光は鋭い。

 U-23日本代表が戦うアジア勢は、内野にとってゴールを積み重ねてきた“お得意先”だ。日韓定期戦の活躍だけでなく、アジア競技大会でもカタール、ミャンマー、北朝鮮、韓国から合計4得点を奪ってきた。「アジアに対する自信は気にしていなかったが、振り返ってみたらアジアに対して点が取れている自覚もある」。アジアのシンプルな守備に対して「すごく刺さるという感じはある」と手応えを口にした。

 期待の大学生FWだが、たった一人で成長してきたわけではない。内野はライバルから大きな刺激を受けている。ともに切磋琢磨した存在、FW塩貝健人(慶應義塾大)は今年2月、大学1年生にして横浜FMへの2027年加入内定を発表。特別指定選手として今月10日のガンバ大阪戦でデビューすると、13日の湘南ベルマーレ戦で初先発初ゴールを記録した。

 U-19日本代表やU-20全日本大学選抜でのチームメイトであり、同学年のライバルが古巣の横浜FMに加入したことに「自分はマリノスの選手ではないので、マリノスということにどうこうとかはあんまり思わない」と強調。そのうえでライバルの活躍に一種の喜びを覚えているようだ。

「塩貝とはいい関係を築けている。全然仲もよく、デンソーのときもずっと一緒にいて、いろんな情報交換をしている。塩貝がJリーグで点を取ったことに対してもちろん刺激もある。あいつがやったというところで、おれもこっちで呼ばれているからにはこっちでしっかり結果を出したい」

 ライバルとは異なる舞台で活躍を誓う。「自分が一番上手いわけではない」と謙そんしながらも、ゴールへの姿勢では誰にも負けない。「一番ギラギラしている選手だと周りに思わせられるようなプレーをしたい」。パリ五輪への扉を開くために、力強く輝きを放つつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2024特集●パリオリンピック(パリ五輪)特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください