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町田期待の192cm新人SB望月ヘンリー海輝、初の先発抜擢で“快速”決勝アシスト「ある程度は自信になった」“オラオラ系”への変身願望も?

ゲキサカ / 2024年4月21日 22時18分

 またG大阪戦後には黒田監督から「もっとああいう場面で入った時にチームに対する鼓舞とか、やってやるぞというメンタルを出してチームに貢献できるようにしてほしい」という精神面の指摘をされたという望月。「正直、自分のことでいっぱいいっぱいになった部分があった。次からもっと余裕を持って、チームに還元できるものを増やしていきたい」と意識改革の必要性も実感していた。

 そうした課題は日々のトレーニングでも意識を深め、着実に改善を試みているようだ。特に2018年ロシアW杯メンバーで経験豊富なDF昌子源からピッチ内外でのアドバイスをもらい、刺激を受けている様子。この日は「昌子選手もそうだし、上のレベルで活躍している方は、他の人とは違ういい意味での“オラオラ感”がある。自分はあまりそういうものを持っていないので見習っていきたい」と冗談まじりに変身願望をのぞかせた。

 また黒田監督はこの日の会見で「初戦のガンバ戦に途中から出た時もかなり緊張して入っていて、優しい性格からなかなか闘志をむき出しにし、全面的に出せるタイプではない」と望月のパーソナリティーを評しながらも、「経験を通じながら彼のストロングが徐々にフィットしてくれると思う」と太鼓判を押した。精神的に発達途上の高校生を数多く指導してきた名将だからこそ、プロの世界に身を投じる決断をした22歳のメンタリティーには一定の信頼を置いているようだ。

 だからこそ黒田監督はあくまでもピッチ上の役割を求めて起用していたという。「今日は相手の両ワイドが本当に速い選手だったので、スピードの対応、空中戦のところで絶対に負けないこと。またヘンリーを中のターゲットにすることでロングスローもより活きるということで試行錯誤した中で、一か八かというよりも準備の中でやれるという評価を得たので彼を起用した」。そう振り返った指揮官は「徐々にフィットし、緊張しながらもよくやってくれたと思う」と高い評価を下していた。

 もっともその一方、望月自身は冷静に現状を見つめていた。「ある程度は自信になったけど、足りない部分が明確に見えた試合だった」。この日の課題として挙がったのは「前への配球、コーチング、守備の対応」。J1デビュー戦で苦しんだドリブル対応ではこの日も俵積田相手に苦戦を強いられ、「結果を残すことはできたけど、総合的に見たらあまり良くなかった」と現実的な自己分析をしていた。

 とはいえ望月にとっては、これがJ1リーグ戦での初先発。初アシストという結果に手応えを得つつ、フル出場できたという経験は大きな収穫だろう。「今回の試合では結果を残すことはできたので、今日だけで終わらずに良い部分は伸ばして、改善するところは改善して、始まったばかりのキャリアをさらにつなげられたらと思う」。ターニングポイントとなり得る90分間を経て、さらなるレベルアップを遂げていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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