VAR介入多発のU23アジア杯…鈴木海音が感じた“Jリーグと異なるジャッジ基準”
ゲキサカ / 2024年4月22日 3時30分
グループリーグ初戦の中国戦でDF西尾隆矢(C大阪)が一発レッドで退場処分を受けたほか、第2戦のUAE戦では日本の得点や獲得したPKが取り消されるなど、U23アジアカップではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入が多数見られている。
グループリーグ第3戦の韓国戦を翌日に控えて報道陣に対応した大岩剛監督は「大会前の説明で、非常に厳しいジャッジをするだろうという報告を受けている」と言いつつ、「VARが介入するプレーの範囲が多少増えているが、AFCの見解も説明されていて、Jリーグとも違うし、他の大陸でやる試合とも違うという認識を持てている」と現況について語った。
細部に至るまでさまざまな想定をしながら準備を進める中で、DF鈴木海音(磐田)も「J1でもVARがあるが、その取られ方っていうのは少し違う部分もある」と指摘する。
他国の試合映像を見て感じたのは、ハンドでPKを取られていた場面で「自分が思っていたよりも、手の位置が体に近くても取られていたことがあった」ということだ。
また、大会前の説明会では足の上げ方や、足首へのチャージのところを厳しく見られることも説明されており、鈴木は「プレーが終わった後に、今ちょっと行き過ぎたなと思ったこともあったので、そこはやっぱり気をつけなきゃいけない」とも言った。
ただ、ジャッジに過敏になることが最善とは思っていない。「そこまで大きくは気にしない」と、集中しながら自然体でいつも通りの守備をすることも心掛けているようだ。
韓国の印象については「前線にターゲットがいてサイドには速いウインガーがいる。繋いでくる場面もあるが、速いウイングにめがけてロングボールを送り込んできて、そこからクロスという形が多いなと思っている」と語った。
大事になるのは怖がってラインを下げすぎないことと、ボールの出どころへプレッシャーを掛けて簡単に蹴らせないこと。「前からボールを奪いに行って、後ろも怖がらずにどんどんライン上げて、高い位置からクロスを送っていくことが大事になると思う」と戦いをイメージしている。
オフだった前日にはMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)と一緒に散歩したり、Netflixでマンチェスター・シティのドキュメンタリーを見るなど、「個人個人でリラックスしてリカバーみたいな感じ。良い日を過ごせました」と笑顔も見せた。「90分の中で1点でもやらせたら抑えているとは言えない。90分通してしっかり抑えきるのが大事だと思う」と意気込みを示した。
(取材・文 矢内由美子)
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