「未来を描く試合」を重ねた先にある、まだ見ぬ景色を目指して。帝京長岡は鳥栖U-18相手に3発快勝でホーム連勝を飾る!
ゲキサカ / 2024年4月30日 21時10分
続いた緑の歓喜は、わずかに3分後の26分。ドイスボランチでのパス交換から、遠藤は右へ展開。待っていた和食が丁寧に上げたクロスに、飛び込んだ安野がダイレクトで合わせたシュートは、左スミのゴールネットを確実に捕獲する。「サイドからのワンタッチシュートを意識しようという形を今日も体現できたのかなと。スーパーなゴールでしたね」と古沢徹監督も納得の一撃。帝京長岡の勢いが止まらない。
「相手が前から強くハメてくることは映像で見てわかっていたんですけど、そこに慣れなくて、自分たちのリズムでできていなかったですね」と10番を背負うFW鈴木大馳(3年)も言及した鳥栖U-18は、小さくないビハインドを追い掛ける展開に。37分にはMF池田季礼(2年)の左FKに、ファーで合わせたDF池末徹平(3年)のヘディングはゴール右へ。43分にも池田が蹴った右CKから、FW新川志音(2年)が枠へ収めたシュートは、帝京長岡のGK小林脩晃(3年)がファインセーブで回避。最初の45分間は2-0で終了した。
試合の流れを決める次の1点も、ホームチームが奪う。後半6分。遠藤が頭で残したボールから、安野が左サイドをゴリゴリと前進しながら、エリア内へ突入。相手ディフェンスも懸命に対応したものの、こぼれに詰めた遠藤は右足一閃。強烈なシュートがゴールネットへ突き刺さる。「試合前からゴールを決めたいとは思っていた」という地元出身のダイナモがプレミア初ゴール。点差は3点に広がった。
田中智宗監督も「『なんか合ってないな』というか、テンポも上がらなかったですし、ウチがやりたいことをやらせてもらえなかった印象です」と口にした鳥栖U-18は、攻撃的なカードを投入しながら鈴木や新川、MF山村チーディ賢斗(2年)の推進力を生かして反撃体制を整えるも、16分に新川が放ったシュートは右ポストに、39分にも池田の右CKにDF岩村淳之介(2年)が合わせたヘディングはクロスバーにそれぞれ弾かれ、1点が遠い。
帝京長岡は右からMF永井仁之(3年)、DF下田蒼太朗(3年)、山本、池田と並んだ4バックを中心に、守備陣も集中を途切らすことなく、相手の強力アタッカー陣に対抗。「あれだけ守備の帰陣のスピードも徹底してできれば、そう簡単にはやられないと思うので、この90分間の中でさらに成長してくれている感覚ですね」と古沢監督も手応えを口にするパフォーマンスを貫いてみせる。
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