[関東大会予選]日大豊山が初の「東京代表」に!80分間走り、戦い続けて選手権3位の堀越を1-0撃破
ゲキサカ / 2024年5月2日 12時57分
迎えた前半40+6分、日大豊山が先制点を奪う。左SH高岡佑吏(3年)が左サイドやや内側のポジションでCB丸山修史(3年)からの縦パスを受けると、前を向いて絶妙なスルーパス。これで左SB大根悠資(3年)が抜け出すと、ゴールライン際で切り返して右足を振り抜く。GKの頭上を捉えた一撃は惜しくもセーブされたが、こぼれ球を作道が右足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。
「丁寧に動かして、相手の空いているところを突いていくっていうコンセプトでずっとやっている」(海老根監督)というコンセプトが表現されての先制点。攻守で活動量を増やした作道のゴールに日大豊山イレブンが喜びを爆発させた。
こぼれ球を日大豊山高MF作道海斗が押し込み、先制点
堀越の佐藤実監督はハーフタイム直前の失点で「相手に考える時間を与えてしまった」ことを指摘する。日大豊山は残り40分間へ向けて戦い方をしっかりと整理。縦パスを通されるシーンが多かったことから、守備のポイントについて確認し、後半に臨んだ。
堀越は仲谷が対角の右足シュートを飛ばすなど、後半立ち上がりからプッシュ。だが、日大豊山は186cmCB石田悠太郎(3年)が縦パスに対して厳しいチェックを続け、下がりながらのヘッドでも打点を発揮して相手の前に立ちはだかる。その石田が、「横にいれば安心です」と信頼を置く丸山もグラウンダークロスに身体を投げ出してクリア。後半も好守を見せる平間や長身MF高橋叶愛(2年)ら各選手が集中して守りを続けた。
堀越はベンチからの「落ち着け」という声の中で攻め続ける。小泉や竹内がドリブルで相手ゴール前の脇を狙い、20分には交代出場のFW三鴨奏太(2年)が右クロスから決定的なヘッド。だが、日大豊山・海老根監督が「サイズもそんなにないですし、ほんとにひたむきにサッカーに一生懸命取り組む子なので、そういったものが今日一つ結果として出たんじゃないかなと」評したGK高橋謙が再びストップする。
日大豊山高GK高橋謙心は好セーブを連発した
GK高橋謙は24分にも仲谷のドリブルシュートをストップ。また、交代で出場したMF根本朝陽(2年)がすぐに身体を張った守備を見せ、またチームを盛り上げる。辛抱強く守った日大豊山は31分、大山が右サイドをドリブルでこじ開け、マイナスのラストパスに葛西が反応する。だが、今度は堀越GK佐藤晴翔(3年)が止め返す。流れを変えるようなビッグプレー。この直後、堀越は選手交代に伴い、CB森奏を前線へ上げて攻撃の色を強める。
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