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退場を受けて初めての途中出場となったFC東京のベテランGK児玉剛「新しい経験ができるなと思って」

ゲキサカ / 2024年5月12日 0時30分

プロ15年目のFC東京GK児玉剛

[5.11 J1第13節 FC東京 3-3 柏 味スタ]

 3-1と2点リードして最初の45分を終えようとしていたFC東京に、思わぬ危機が訪れたのは前半アディショナルタイム2分のことだった。最終ラインでボールをまわしていたところで、DF森重真人がFW細谷真大にボールを奪われると、ドリブルでゴールに迫ろうとした細谷をGK波多野豪が倒してしまう。PA外だったためPKとはならなかったが、DOGSOでレッドカードが示された。

 前半アディショナルタイム5分、MF仲川輝人に代わって投入されたのがGK児玉剛だった。「(波多野)豪が『ダマくん(児玉)、ごめんなさい』って言ってきたから、『全然だいじょうぶやで』って」。4月17日のルヴァン杯・YS横浜戦(○4-0)では先発フル出場をしていたが、リーグでは2021年11月20日以来の出場となった。

「自分の記憶では、長い間サッカー選手をしてますけど、途中出場は多分初めてだと思うので。また何か新しい経験ができるなと思って」。関西大学から京都、愛媛、山形、FC東京と渡り歩いた児玉は、プロ入り後の出場した公式戦はすべて先発。GKの途中出場はほとんどの場合不測の事態だが「ベテランなので」と構える36歳のGKは、難局に立ち向かった。

 10人で劣勢に立たされたFC東京は、後半開始50秒で柏のDF犬飼智也に30m級のシュートを沈められ、13分にはMF島村拓弥に同点ゴールを許してしまった。犬飼のシュートは撃たれる前にくることを予期していたが、ブラインドになって反応が遅れてしまったという。「スーパーゴールなんですけど、止めないといけない」と児玉は悔やんだ。

 結果的に見れば2点のリードを追いつかれたが、好守でチームを救うプレーを見せたのが背番号1だった。後半アディショナルタイムには、FW木下康介とDF川口尚紀の決定的シュートをストップ。勝ち点3を持ち帰ろうとする柏の猛攻をしのいだ。

 チームは2021シーズン以来3年ぶりとなる4連勝を狙ったが、引き分けで90分を終えた。10人で戦った後半は押し込まれる展開が続いた中でのドローに、「長い目で見てタイトルを目指している中で勝ち点1をしっかり獲得したのは次につながると思う」と児玉は前を向いた。

(取材・文 奥山典幸)
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