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[MOM4698]鹿島ユースFW長疾風(2年)_まさに疾風迅雷!献身のスピードスターが今季初のフォワード起用に2ゴールで満点回答!

ゲキサカ / 2024年5月12日 8時19分

「『ここらへんに来るな』と思ってポジションを取っていたらボールが来たので、そうしたら当たったんですけどね。決めた感覚はあったので主張しました(笑)」。吉田と長はお互いが自身のゴールをアピールしたものの、公式記録は長に軍配。11番にプレミア初得点が記録される。

 これだけでは終わらない。後半開始早々の1分。ここも長の粘り強いキープを起点に、左サイドへの展開からMF小笠原聖真(3年)が丁寧なクロス。競り勝ったMF中川天蒼(2年)のヘディングはクロスバーに跳ね返ったが、「クロスが上がってきた時に、自分は折り返しを狙っていたら、ポストに当たってこぼれてきたので、あとは決めるだけでした」という長のダイビングヘッドが無人のゴールへ突き刺さる。

 さらに終盤には吉田が3点目をマーク。ディフェンス陣も最後まで相手の反撃を抑え切り、終わってみれば3-0の快勝。「やっぱりプレミアのゴールは気持ち良いですね。あれだけ応援の方も来てくれている中で決められたので、凄く嬉しかったです」と笑顔を見せた11番が、勝利の主役を鮮やかにさらってみせた。

試合後にはチームメイトに促されてガッツポーズ!

 長が中学時代にプレーしていたチームは、三重県のFC GRANRIO SUZUKA(グランリオ鈴鹿)。「鈴木修人さん(現・アカデミーマネージャー)がスカウトに来てくれて、練習参加させてもらったんですけど、柳澤(敦)監督や(小笠原)満男さんがいらっしゃって、『凄い環境だな』と思って、『ここだったら成長できる』と思ってここに決めました」と単身で国内有数の名門クラブへと身を投じた。

 ゆえにこのチームで勝負するための覚悟はもちろん備わっている。もともと攻撃的なポジションを務めてきたものの、昨シーズンの途中からプレーする機会を与えられたサイドバックにも、「サイドバックをやっていた時に相手にされて嫌だったプレーを、今度は自分がフォワードになった時にやることは意識していますし、サイドバックも結構楽しいなと感じています」と極めてポジティブに取り組んできた。

 本人はこの日の2得点を「結果的には当たって入ったり、こぼれを決めただけなんですけどね」とは語ったものの、努力を積み重ねていない人の下には、きっとボールだって転がってこない。見ている人は必ず見ている。サッカーの神様が味方をするだけの日常を、長が過ごしていたということなのだろう。

 週末の試合が終われば、また激しい競争が繰り広げられるトレーニングが待っている。次は試合に出られるのか。任されるポジションはどこなのか。それは自分が決めることではない。ならばやるべきことは、いつだって変わらない。「これからもプレミアでどんどん結果を残し続けて、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいです」。

 シンプルな決意が、力強く響く。考えるべきは100パーセントの力を出し尽くして、チームの勝利に貢献し続けることのみ。その勢い、疾風迅雷。鹿島ユースに現れた、鈴鹿育ちの献身的なスピードスター。ピッチを全速力で駆け抜ける長疾風には、どのチームのデイフェンダーもご注意を。



(取材・文 土屋雅史)
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