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らしいプレーで相手GKを退場に追いやるも初ゴールはお預け…柏FW細谷真大「焦らず狙っていきたい」

ゲキサカ / 2024年5月12日 7時10分

約1か月ぶりのJ1出場となった柏FW細谷真大

[5.11 J1第13節 FC東京 3-3 柏 味スタ]

 柏レイソルのスターティングメンバーに、1か月ぶりにエースストライカーの名前が並んだ。パリ五輪への切符をかけたAFC U23アジアカップへU-23日本代表として参加していたFW細谷真大は、FW小屋松知哉と並んで2トップの一角としてFC東京戦に臨んだ。

 試合は、キックオフから1分30秒も経たないうちに、敵陣深い位置で相手にプレッシャーをかけたMF土屋巧がボールを引っかけると、こぼれ球をFWマテウス・サヴィオが右足で狙って柏が先制に成功する。柏が最後に勝利した第8節・浦和戦以来、4試合ぶりに先制点を奪った。
 
 ところが6分に同点とされると、32分、37分とゴールを許してリードを2点に広げられてしまう。チームとしてチャンスが遠いなか、細谷もシュートを放てないまま前半を終えようとしていたが、アディショナルタイムにビッグプレーを見せる。

 最終ラインでボールを持ったDF森重真人に対して細谷がプレッシャーをかけると、森重が切り返したところを細谷が突いてマイボールにする。PA外まで飛び出してきたGK波多野豪を抜き去ろうとしたところで、波多野に倒されて波多野を一発退場に追いやった。

「うまく対応できて奪い切れたのでゴールにつながればよかったですけど、最低限のことはできた」と細谷は謙遜するが、相手を10人にしたことが後半に2点差を追いつく要因のひとつとなったことは間違いない。

 井原正巳監督体制になって以降は、細谷からはじまるプレッシングが欠かせなくなっている。フィジカルを活かした守備で細谷が相手からボールを奪い切り、そこからはじまるカウンターは柏の武器になっている。その形が退場を誘ったが、ストライカーの本懐であるゴールを奪えなかったことに悔しさを募らせた。

 キャリアハイの14ゴールを挙げた昨シーズンから一転、今シーズンは7試合無得点のままAFC U23アジアカップへ。グループリーグ3試合ではノーゴールに終わったが、準々決勝カタール戦、準決勝イラク戦では2試合連続で決勝点を挙げる活躍を見せた。

「せっかく代表でもいいイメージで帰って来れたので、焦らずしっかり貪欲に狙っていきたい」

 次戦は、細谷が昨シーズンの対戦で2戦2発と相性のいい湘南をホームに迎える。

(取材・文 奥山典幸)
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