アジアの戦いを経て…凄み増す町田MF平河悠のこだわり「数字がつかないと出ている資格ない」

MF平河悠

[5.15 J1第14節 町田 2-1 C大阪 Gスタ]

　アジアの戦いを経て、より凄みを増している。FC町田ゼルビアのU-23日本代表MF平河悠はU23アジアカップ帰還後、3試合連続で出場。より厳しくなったマークにも「肌感的には感じていない」。1対1を果敢に仕掛けてチャンスを作った。

　上位を争うチームに欠かせない存在だ。直近2試合は先発に復帰。セレッソ大阪戦では右サイドハーフで先発すると、チャンスがあれば怒涛の突破を見せる。前半28分には相手のセットプレーから単騎カウンターを仕掛け、同42分には右サイドから鋭いスピードでマークをはがしてクロスを上げた。

　サイドからの攻撃には手応えを語る。「もう一回自分たちのストロングを見たときに、やっぱり(オ)セフンだけのサッカーになってきた分、今回はそのサイドを突いて自分たちのサッカーを取り戻そうという風に思った。そこは随所に出ていた」(平河)。先制後は一時同点に追いつかれたが、終了間際に勝ち越しに成功。「こういう難しい試合で勝ち点3につなげられたことはゲーム内容問わず意味ある勝ち点3」と力を込めた。

　ただ、自らのプレーには自信をのぞかせつつ、平河は結果にこだわる。「自分がいいパフォーマンスをしても数字がついてない現状を重く受け止めている」。前線に立つ選手だからこそ、数字が持つ意味は大きいようだ。

「数字がつくのとつかないで、評価が変わってくる世界。上位チームのウインガーで数字がつかないと出ている資格はない」

　好調を維持するチーム内でも「長所を出せている分、数字では負けたくない」と意地を見せる。「そこがついてきたらよりチームは楽になる。貪欲に狙っていきたい」と自らがチームをけん引する覚悟を強調した。

(取材・文　石川祐介)
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