町田が再び首位浮上! 黒田監督はダービー5発快勝に“ベストゲーム”宣言「15節のなかで一番しっくりきた」
ゲキサカ / 2024年5月19日 17時41分
[5.19 J1第15節 町田 5-0 東京V Gスタ]
ダービーマッチを最高の形で終え、再び首位に立った。FC町田ゼルビアは東京ヴェルディとのJ1初ダービー“東京クラシック”を5-0で制した。黒田剛監督は「15節のなかで一番しっくりくるゲームだった」と手応えを語った。
序盤から流れを掴み、前半11分にFW藤尾翔太がオウンゴールを誘発して先制。その後も藤尾が2得点を挙げると、MF柴戸海やFWエリキのゴールもあり、今シーズン最多5得点で試合を締めた。
黒田監督は試合後の会見で「実際に点差ほどの差はない」と前置きしながら「PKも含め、切り替えも早く、局面局面で対応してくれた。運良く入ったシュートもあるし、崩し切って入ったシュートもあるが、チームのやるべきことが浸透してきた瞬間だった」と勝利の喜びを噛み締めた。
J1の舞台で戦うために、指揮官が徹底した「日常を変える」こと。すぐには結果に出なくても「1か月2か月3か月のところで必ず上昇気流に乗るときが来る」と選手たちに伝えていた。今節の勝利は「まさにそんな感じ。ブレなく無駄なく、われわれのサッカーを志向できたということは、気流に乗りつつあるのかなという印象がある」と力を込めた。
試合直後に、首位・ヴィッセル神戸が鹿島アントラーズに敗れたため、町田が再び首位に浮上。それでも指揮官は東京V、FC東京から2連勝した価値を語る。
「首位を狙うということよりも、東京3チームのなかでトップを取ること、この2チームには絶対に負けないという気迫を持つことのほうが、われわれにとって意味のあることと思っていた」
「意識するなといっても意識してしまう関係性。J1で長く君臨したFC東京は人気と実力のあるチーム。東京Vは老舗であり古くからいろんなファン層を掴みながら地域に根付いてきたチーム。ただ町田は少年サッカーからしっかりと昔からあるチームで、Jリーグにはいなかったけど歴史を築いてきたチーム。町田市民、ファン・サポーターの思いというものがこのJ1まで運んでくれた。選手たちも感じて自分たちで気持ちを前面に出して戦ってくれた」
優勝への意識も高まるなかで、黒田監督はあくまで冷静。「切れることなく日常を高めながら、日々精進しながら、次のゲームに臨みたい」と次の一戦を見据えていた。
(取材・文 石川祐介)
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