プリンス東海で脅威の5戦11発。公式戦連続ゴールが8でストップも、藤枝東FW湯山大輔は静岡決勝で「しっかり決めたい」
ゲキサカ / 2024年5月28日 20時10分
[5.26 インターハイ静岡県予選準決勝 聖隷クリストファー高 2-2(PK8-9)藤枝東高 藤枝総合]
ゴール量産中のエースストライカーが、チームを全国大会へ導く。藤枝東高FW湯山大輔(3年=清水エスパルスジュニアユース出身)は、昨年のプリンスリーグ東海で10得点をマーク。今年は開幕戦(対富士市立高)での4ゴールを皮切りに5試合で早くも昨年超えの11得点を叩き出している。
その湯山は、インターハイ予選でも初戦から3試合連発で計5得点。この日も鋭い抜け出しや力強いドリブル突破からゴールに迫った。特に後半、FWからトップ下に落ちてからは、よりフリーでボールを受けることが可能に。DF背後への動きやPAでDFを剥がす力も含めて相手の脅威になっていた。
そして、2-2の後半アディショナルタイムにPKのチャンス。だが、右足シュートはゴール左へ外れ、プリンスリーグ東海開幕戦から続いていた公式戦連続ゴールは8でストップした。
延長戦は行われず、すぐにPK戦がスタート。湯山は1人目としてゴール左へ決めて見せる。「PKはもう最初から1番って決まっていて、1回外してたんですけど自信はあったので、自信を持って蹴りました」。自身の失敗を引きずることなく、ゴールネットを揺らして試合を終えた。
藤枝東は、準々決勝の磐田東高戦(25日)でもPK戦を戦っている。湯山のゴールで先制したが。追いつかれ、その後勝ち越し点を奪うことができなかった。湯山は2試合連続でPK戦勝負になったことを反省。「結果出さないといけないと思います。常にみんなが(パスを出す際に)僕のことを意識してくれてるから、しっかり決め切んなきゃいけなかった。昨日、今日と結果出せてなくて、難しい展開になっちゃってるんで、そこはしっかり責任持ってやりたい」と力を込めた。
静岡県選抜にも名を連ねる注目株の湯山だが、入学してから一度も全国大会に出場することができていない。昨年度の選手権予選決勝では不発。今年こそ、の思いは特別だ。「(今日も)感覚的には悪くなかったです。技術のところが出た。決勝まであと1週間で、そこでしっかり練習して、決勝でしっかり決めたい。自分を出し切って、チームのためになれればいいと思っています」。公式戦での連続ゴールは止まったものの、状態は悪くない。24年の静岡を代表するエースは、自分が決めて全国大会出場を仲間たちと喜ぶ。
(取材・文 吉田太郎)
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