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ソシエダ相手に鮮烈な東京Vデビュー!! ドリブル突破で爪痕残した明治大4年MF熊取谷一星「すごく楽しかった」

ゲキサカ / 2024年5月30日 6時35分

東京ヴェルディMF熊取谷一星

[5.29 国際親善試合 ソシエダ 2-0 東京V 国立]

 世代別代表の経験も持つ大学屈指のアタッカーが「想像していなかった」形で東京ヴェルディデビューのチャンスを掴んだ。「一発目がソシエダかとは思ったけど、自分の力がどれだけ出せるかというのを試せる場だと思ったので楽しみにしていた」。明治大MF熊取谷一星(4年=浜松開誠館高)はその心構えどおり、欧州CL出場クラブを相手に確かな爪痕を残した。

 明治大の主軸としてフル出場した26日の天皇杯1回戦・筑波大戦(●0-1)から3日後、熊取谷は東京Vのユニフォームに身を包み、国立競技場のピッチに立っていた。出番が訪れたのは0-1で迎えたハーフタイム明け。今月1日に加入内定、15日に特別指定選手登録が承認されたばかりの21歳にとって、これが東京Vでのデビュー戦だった。

 明治大の栗田大輔監督からは「変に気負いすぎることなく、自分のプレーを発揮できるように楽しんで来い」と送り出されていたという熊取谷。その果敢な姿勢はファーストプレーから見せつけた。後半1分、左サイドで激しくプレッシャーをかけると、相手のビルドアップを奪取。そのまま味方のシュートシーンにつなげてみせた。

 さらに圧巻だったのは後半11分のシーン。自陣でのスローインを浮き球のまま胸で収め、相手を背負いながら前を向くと、MFウルコ・ゴンサレス・デ・サラテを欺いて果敢に縦へと持ち出し、最後はマイナスのクロスでFW古川真人の惜しいシュートをお膳立てした。

「一回中に行こうとしたけど相手の重心がちょっと内側に寄ったので、縦に行けるなということで縦に勝負できて、結果的にシュートにつながったので良かった」。そうサラリと振り返った熊取谷だったが、ハイレベルな相手に対しても自慢の個人技やプレー判断が通用することをはっきりと示すワンプレーとなった。

 その後もセットプレーのこぼれ球からシュートを放ったり、狭いスペースで前を向いたりと随所で持ち味を発揮。またシャドーとトップ下を局面によって使い分ける守備でも適応力の高さを見せた。試合後には「ソシエダという相手とこういう舞台でできたのは自分にとっていい経験になったし、すごく楽しかった」と堂々と手応えを口にした。

 その一方、相手のレベルの高さも冷静に見つめていた。「単純にボールを取られないとか、止める蹴るの技術が高いなと感じた。その中で守備をしていく中で、一つ一つのポジショニングはもっとこだわっていかないといけないと感じた」。スピード感の違いという観点からも「ポジションを取る速さ、止めてから蹴る速さ、判断のところがワンランク速い」と吸収しようとする姿勢にあふれていた。

 貴重な欧州トップレベルとの対峙を経て、「いつかは自分もその舞台に立ちたい」と明かした熊取谷。もっともその一方、昨季は先輩のFW佐藤恵允がブレーメンにスカウトされるなど、明治大での日常が世界とつながっているという手応えも感じている。だからこそ、まずは日々のステージにこの経験を活かしていく構えだ。「この舞台を経験できているのは明治が送り出してくれたから。明治に還元するつもりでここに来ているし、明治の勝利のためにこの経験をつなげていきたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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