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個人、チームで再現性を出した崩し。三重がタフな四中工をPK戦で下して「一歩前進」の三重決勝進出

ゲキサカ / 2024年6月26日 19時24分

 一方の四中工はMF伊藤元太(3年)からの縦パスで増田が競り勝って前に出たほか、若松や小久保が推進力を持ってボールを前進させるなど相手を押し下げる。また、CB牧野蹴斗(2年)が相手のラストパスや抜け出しに身体を投げ出してクリア。前半に比べると相手のドリブルへの対応が向上し、決定打を打たせない。

 試合終盤、延長戦と互いにチャンスを作り合う。後半32分、四中工は若松の右クロスのこぼれを小久保が狙い、三重は34分にMF竹林和音(3年)が相手の守りを攻略して左中間を抜け出す。そして、右足シュート。さらに西山が左足で狙うが、いずれも四中工GK西口友愛(3年)や牧野が立ちはだかる。
三重は後半34分、こぼれ球を左SB西山功修が左足で狙うが、四中工GK西口友愛とCB牧野蹴斗が身体を張って阻止
 四中工は我慢強い戦いで勝機を見出していたものの、延長前半7分、左後方からのFKでファーの牧野の放ったヘッドはポストをヒット。伊室陽介監督は「こういう流れを掴めないゲームの中で勝っていくことで、やっぱり強いチームになっていくかなとは思っていましたので。その辺のところがまだ甘いですね」と指摘する。
延長前半7分、四中工CB牧野蹴斗がポスト直撃のヘッド
 決定機直後のカウンターのピンチをGK西口が再び阻止。三重はセットプレー含めてチャンスで決め切れなかったものの、守りの要の辻や正確なフィードも見せていたCB黒柳栄登(3年)、右SB上田翔大(2年)らが集中した守りを続け、得点を許さない。選手権を見据えて100分間でも走れるチーム作りの成果。怪我を抱える水野以外は足を攣らせることなく、タフで勝負強い伝統校に走り負けなかった。

 1-1のまま延長戦終了。迎えたPK戦3人目、先攻・四中工のキックを三重GK本馬諒人(2年)が右へ跳んではじき出す。徳地監督が「(ミスでの失点があったが、)彼はちょっと大人びたGKなので、ミスの後に引きずらずにやれるというのが良さであったりするんで、切り替えて頑張ってくれたシーンに関しては、選手に感謝しています」と評した2年生守護神のビッグセーブ。三重は黒柳、辻と決めると3人目の竹林がチップキックでネットを揺らして会場を沸かす。この後、森田が決め、最後は5人目・橋本が冷静にゴール左へ流し込んで決着。三重が強敵を突破した。
PK戦3人目、三重GK本間諒人が止めた三重が決勝進出を決めた
 三重の徳地監督は「一番嫌な流れで、なおかつ自分たちのやりたいことができてないっていうところで、我慢強くやってくれた。(チームとして)一歩進めたかなっていう勝利でした」と頷く。「全国で勝てるチーム」を目指す三重は3年ぶりの全国大会出場まであと1勝。橋本は「今日あんまり自分たちのサッカーができなかったっていうのはあったんで、明後日は自分たちのサッカーにしっかり持っていって、しっかり勝ち切りたいです」と誓った。津工高との決勝(6月2日)では自分たちのサッカーを出し切り、勝って優勝を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)

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