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2年前に選手権経験し、基準、目標が向上。先発2年生8人の津工が優勝した新人戦に続き、インハイ予選でも三重決勝進出

ゲキサカ / 2024年6月1日 9時5分

 後半、ギアを上げて左WB林叶希夢(2年)のクロスやPAへ侵入した岸や交代出場MF荒木天真(3年)のシュートなどで追加点を狙うも、伊賀白鳳はゴール前に人数を掛け、気迫のプレーを続けるGK西森翔汰(3年)やセカンドボール回収で健闘したMFニャンゴロ・ライラ(2年)らが粘り強く守り続ける。
伊賀白鳳GK西森翔汰は身体を張った守り伊賀白鳳のMFニャンゴロ・ライラはセカンドボール回収などで健闘
 そして、MF葛原敏史(3年)やFW山本真央(3年)が強引に足を振るなど反撃。だが、津工は成長株のMF米倉諒真(2年)と山本の両ボランチが素早く相手の攻撃の芽を摘み、攻撃に結びつける。

 練習試合で近江高や帝京大可児高に完敗していることもあり、片野監督は「全国出ていったらどうかっていう目線でいくならば、やっぱまだまだ足らないですね。守備の温さが出てしまう」と厳しい。だが、この日は184cmの注目守護神GK中尾楓汰(3年)や安定したプレーを続けるDF山崎蒼葉(2年)、樋口遥斗(2年)、中垣仁の3バックも隙を見せずに被シュート1で試合を引き締めた。
津工はDF山崎蒼葉らが安定した守り
 そして、後半34分、交代出場MF豊田亘(2年)のスルーパスに反応した溝部がPKを獲得。これを右足で決め、3-0で勝利した。中尾は「やっぱり3点取れたっていうのは次の試合にも繋げれたし、よかったと思います」。2年生8人が先発する若いチームだが、東海ルーキーリーグ2部で優勝するなど期待の2年生を中心にゲーム運びの上手さも特長とするチームだ。
後半34分、津工FW溝部憧(右)がゴールを喜ぶ
 中尾は「2年生多いんですけど、上下関係がなくて。3年生が基本引っ張っていくような感じではあるんですけど、2年生もリーダーシップ持ってやってる人がいるんで、あんまり気にはならない」という。今年はキャプテンをあえて置かず、全員がリーダー。「別に誰が引っ張っていくとかじゃなくて、もうみんなが引っ張っていけてるんで大丈夫やと思います」(中尾)。各選手が責任感を持ち、その上でより上級生、下級生がより言い合えるチームを目指している。

 1年時にスタンドから見た国立競技場のピッチは「目標です」(土谷)。その舞台に戻り、年明けまで高校サッカーを続けるためにもインターハイで多くの経験を積み、自信をつけたいところだ。

 土谷は決勝へ向けて「自分たちの練習でやってることを活かして勝っていきたいです」と語り、中尾は「苦しい時もあるけど、やっぱり最後勝ち切って、みんなで笑って(インターハイ、選手権と)3冠取れたらなと思います」と意気込んだ。V候補・三重との戦いは引くことなく、前から勝負。ここでタイトルを獲得し、自分たちのステージを上げる。
津工は16年ぶりのインハイ出場を目指す
(取材・文 吉田太郎)

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