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県内最多17回目の全国へ!! 「気持ちのこもった試合」見せた立正大淞南、大社下して4連覇達成

ゲキサカ / 2024年6月3日 15時53分

 4分と表示されたアディショナルタイムにかけて、大社は遠い距離からでも井上がロングスローを投げ入れてチャンスを作ろうとする。しかし立正大淞南の守備は最後まで崩れず、1-0のまま試合終了のホイッスルが鳴った。

 惜しくも及ばなかった大社の後長直樹監督は「前半のような勢いの中で、もう少しチャンスを作りたかった」とコメント。今年度のチームはサイド攻撃や、井上のロングスローを含めたセットプレーが得点源となっており、さまざまなパターンで崩そうとしたものの、最後まで1点が遠かった。

 2年ぶりにプリンスリーグ中国に復帰した今年度は、より強度の高い相手との戦いを経験することでチーム力を高めることが期待される。後長監督は「チームは良くなっている。相手の球際や強さという土俵だけでなく、そうじゃない土俵のところも、くぐり抜けられるように準備したい」と選手権予選での捲土重来を誓った。

 立正大淞南は県内最多を更新する17回目の出場。野尻豪監督は「戦うところ、部員みんなの夢を背負っているという気持ちのこもった試合だと感じた」と語り、「決勝は、いつもそうですが、うまくいかない。その準備もできていたし、試合に出る選手だけでなく、ベンチの控え選手、応援の選手も、全員が最後まで戦ってくれた良い試合だった」と部員たちを称えた。

 さらに野尻監督は「今年は絶対に勝ちたかった」とも語った。同校OBで現大学4年生の4人、FW古山兼悟(大阪体育大、C大阪加入内定)、DF山田和樹(大阪体育大)、FW稲本起拓(大阪体育大)、DF松村巧(福山大)が教育実習に来ており、今回の予選にスタッフとして帯同。2020年に高校3年生だった4人の代はコロナ禍でインターハイが中止になり、高校選手権も県予選決勝で敗れて出場できなかったため、「ウチの魂を持ったまま大学で頑張っている選手たち。この代のチームを代表して、この雰囲気、優勝の喜びを味わってほしかった」と思いを明かした。

 その上で野尻監督は「OBの姿を見て、どう今後に生かしていくか」と現役生に問いかけ、「いつ、誰が出てくるのか分からないのはウチの強みだと思っている。また全員で、全国大会まで練習したい」と今後のチーム内競争に期待を寄せる。「厳しい時間帯もありましたが、応援の力が大きかったです。あの応援がなかったら最後まで走れなかった」と感謝したキャプテンの高麗も「全国で勝ち上がるために、もっと守備を強化したい」と夏の大舞台を見据えていた。

(取材・文 石倉利英)
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