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全国大会での躍進狙う日章学園が宮崎制覇。数的不利の中で健闘の宮崎日大を3-1で振り切る

ゲキサカ / 2024年6月1日 23時41分

 後半、宮崎日大は田野矩大監督が「ハーフタイムに『どうする?』と聞いて、彼たちの思いもありました」と前に出る選択。渡瀬やMF清水璃一(3年)が思い切って攻め上がるなど、勝負に出る。徹底した走り込みの成果も表現し、渡邉の左足ロングシュートなどが相手ゴールを脅かす。
宮崎日大MF渡邉星渚斗主将は数的不利の中で存在感のある動き宮崎日大DF三木崇央がシュートブロック。ゴール前での我慢強い守備も継続した
 だが、日章学園は的確なキャッチングを続けるGK有薗大樹(3年)や吉川を中心に安定。また、高岡が「(この予選に向けて取り組んだことは)球際、切り替え、運動量にプラスして強度だったので、 その強度という部分を自分たち1人1人で求めあったり、そういうところしっかりしてたんで、その部分はできたのかなと思っています」と説明したように、際のバトルで負けず、決定打を打たせなかった。

 そして、南のドリブルや前線から左サイドへ移った水田の力強いボールキープ、高岡の抜群の運動量をポイントに攻め続ける。すると32分、小峠の奪い返しから高岡がスルーパス。PAへスプリントした小峠のシュートは止められたが、こぼれ球を交代出場FW佐久川友杜(3年)が右足でゴールへ流し込んだ。
後半32分、日章学園FW佐久川友杜が右足で決めて2-0ガッツポーズでゴールを喜ぶ歓喜の抱擁
 待望の2点目に歓喜の日章学園イレブン。さらに35分、小峠の展開から右の水田がクロスを上げると、高岡が左足ダイレクトで合わせて3-0とした。宮崎日大は35+5分、交代出場MF小濱良英(3年)がカットインからの素晴らしい右足シュート。敗れたものの、意地の1点を奪い、今後に繋げた。
後半35分、日章学園FW高岡伶颯が左足でこの日2点目のゴールスタンドの応援団と喜びを爆発させる後半35+5分、宮崎日大MF小濱良英が意地の1点
 日章学園は昨年決勝の逆転負けの悔しさを晴らす優勝。今年はプリンスリーグ九州1部で無敗首位に立っているほか、高岡や南の存在もあって注目度が高い。原監督は「子供たちも少なからず負けれないプレッシャーとか感じながらやってるので、そういう中、最低限優勝っていうことだけは良かったので。もう本当、そこは褒めてあげたいなと思います」と語る。

 ただし、今年度の目標である選手権で国立4強以上、プレミアリーグ昇格のためにはまだまだ改善しなければならないことが多い。この日は3-0となった後に浮ついたところが出て、失点。また、原監督は「守備のタレントが前に比べるとちょっと少ないような気がするので、全員で悪い時間帯とか守る、粘り強くやるっていうのがトーナメントで勝ち上がってくところで必要だと思うので、ディフェンスラインとかだけじゃなくて、全員で守備がしっかりできるようにトレーニングしていきたいなと思います」と引き締めた。

 U-17ワールドカップやU-19日本代表、日本高校選抜の海外遠征など経験値豊富な高岡は、「チームが勝ったことが一番嬉しいです。自分が色々な全国のレベルというのをみんなにアウトプットして、チームとしてまた全国優勝を目指して頑張りたい」とコメント。昨年はプレミアリーグプレーオフで敗れ、期待された選手権も初戦敗退に終わっている。その悔しさも糧にインターハイを戦い、上を狙う。

(取材・文 吉田太郎)

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