チームを一つにした選手ミーティング…“どん底”から這い上がった尚志、6発快勝で全国への切符をつかみ取る!!
ゲキサカ / 2024年6月1日 20時17分
[6.1 インターハイ福島県予選準決勝 尚志高 6-1 学法石川高 Jヴィレッジスタジアム]
予選が始まるまでの3週間。チームはどん底にいた。だが、地元開催となるインターハイの出場権を逃すわけにはいかない――。復活した尚志高が圧巻のゴールラッシュで全国行きの切符を手に入れた。
6月1日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)福島県予選準決勝がJヴィレッジスタジアムで行なわれ、尚志が6-1で学法石川高に快勝。今年から全国大会が福島県で開催されるため、2校に与えられる出場枠を確保して、2日の決勝に駒を進めた。
U-18高円宮杯プレミアリーグEASTに出場している尚志にとって、この準決勝がインターハイ予選の初戦。スーパーシードとして戦う重圧があったのは間違いないが、それ以上に芳しくないチーム状態が気がかりだった。
5月12日のプレミアEAST第6節の大宮U18戦。「3節の昌平戦でクリーンシートを達成し、(第4節青森山田高戦と第5節の)鹿島アントラーズユース戦で勝ち切れたので、大宮戦は布陣を元に戻しました」(仲村浩二監督)。システムを4-2-3-1から、リーグの序盤戦で採用していた攻撃力がより活かせる4-4-2に変えて臨んだが、0-2で完敗。そこから沼にハマり、勝ち切れない試合が続いた。
再びシステムを4-2-3-1に戻したものの、第7節のFC東京U-18戦、第8節の前橋育英高戦では早々に先制点を奪いながら、いずれも1-2の逆転負け。準決勝1週間前にまさかの3連敗を喫し、チームには重苦しい雰囲気が漂い、直後の選手ミーティングでは厳しい言葉が飛び交った。
「それぞれが意見を口にしたけど、ちょっと言い合いになった」(FW長坂隼汰/3年)
だが、話し合いの場がチームを一つにした。前橋育英戦のハーフタイムにミスを追求するような出来事があったが、そうした事象についても議論。「もっと一体感を持ってポジティブな声をかけたほうがいいという意見が出た」(長坂)。前向きな姿勢を取り戻すきっかけとなり、その後の練習で仲村監督から叱責されたこともチームにとってプラスに働いたという。「練習の雰囲気が悪かったけど、監督の言葉で全員の方向性が揃った」(DF西館優真/3年)
同じ轍を踏むわけにはいかない。インターハイ予選の準決勝に向け、リスタートを切ったチームはモチベーションを高めて決戦に臨んだ。
4-2-3-1のシステムで臨んだ大一番は、直近2試合のプレミアリーグと同じく開始早々にリードを奪う展開に。前半3分、キャプテンを務める右サイドハーフのMF千住澪央(3年)が、左SB板垣大翔(3年)のお膳立てからヘディングで先制点を奪った。課題だった試合運びも改善され、受けに回ることなく、ボールを動かしながら積極的に追加点を狙っていく。すると、21分にFW関口元(3年)、23分に長坂、26分にはFKの流れから西館がネットを揺らして一気にリードを広げた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
尚志の右WB荒川竜之介が走力発揮し、右サイドで主導権。刺激を受ける元チームメート超えへ成長、勝利を続ける
ゲキサカ / 2024年7月7日 7時51分
-
3バックの中央で自信をつけてインターセプト連発。DF星慶次郎が「まずは守備から」の尚志の要に
ゲキサカ / 2024年7月7日 7時5分
-
[MOM4759]尚志MF大内完介(3年)_京都MFの助言で前向きに。復調の「点を取れる」レフティーが2試合連続決勝点
ゲキサカ / 2024年7月6日 23時58分
-
「まず守備から」の尚志が市立船橋を4-1撃破。“好循環”の連勝で地元開催のインハイへ弾み
ゲキサカ / 2024年7月6日 22時59分
-
[MOM4752]市立船橋FW伊丹俊元(3年)_得点感覚、覚醒中。インハイ予選決勝とプレミアで最強のライバル・流経大柏相手に“2週連発”!
ゲキサカ / 2024年6月24日 22時0分
ランキング
-
1元横綱・白鵬の宮城野親方、“部屋再興計画”が崩壊危機 弟子4人が新たに引退し、序ノ口まで番付を落とした炎鵬は年寄株が襲名できない崖っぷち
NEWSポストセブン / 2024年7月8日 16時15分
-
2ラグビー仏代表FB、人種差別発言でチームから追放
AFPBB News / 2024年7月8日 12時21分
-
3ド軍・ベッツ 今季2度目の“解説”大谷翔平の英語力や自身の自宅に戦略的に鏡を置いている理由を明かす
スポニチアネックス / 2024年7月8日 8時29分
-
4「死の組すぎる」「ただの魔境」 男子バスケ五輪でA組に戦慄、日本のB組は「比較的マシかも…」
THE ANSWER / 2024年7月8日 14時3分
-
5フェルナンド・マルティネスが井岡一翔に判定勝ち WBO・田中恒成、WBCロドリゲスとの新たな統一戦に「可能性がある」
スポーツ報知 / 2024年7月7日 22時36分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください