1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

苦しい時間帯での奪い返し、スプリントで追加点創出。日章学園MF小峠魅藍がロングスロー、際の強さも発揮し、全3得点に絡む

ゲキサカ / 2024年6月1日 23時41分

後半32分、日章学園高MF小峠魅藍(3年=日章学園中出身)のスプリントが2点目に繋がった

[6.1 インターハイ宮崎県予選決勝 宮崎日大高 1-3 日章学園高 いちご宮崎新富サッカー場]

 勝負どころでのスプリントが、貴重なゴールに結びついた。日章学園高は1-0の後半32分、MF小峠魅藍(3年=日章学園中出身)が中盤での奪い返しからボールを預けてDF裏へスプリント。そこへFW高岡伶颯主将(3年)からのスルーパスが通る。DFを完全に振り切って放った右足シュートはGKに止められたが、こぼれ球をFW佐久川友杜(3年)が押し込み、貴重な2点目となった。

 体力的に苦しい時間帯での追い越す動き。「(高岡)伶颯がボール持ってくれて、伶颯は自分で行くのもできる選手なんで、自分がおとりにでもなればいいかなぐらいで走って」のプレーがチームにとって待望のゴールに繋がった。

 その小峠は前半22分、左サイドからロングスロー。ゴール前へではなく、右CBの吉川昂我(3年)へ投げる形で“サイドチェンジ”した。日章学園はここからスピードに乗ったサイド攻撃。クロスのこぼれを高岡が蹴り込み、先制した。また、小峠は後半35分にも中盤での競り合いで相手の前に強引に出て、FW水田祥太朗(3年)へパス。水田のクロスから高岡のダメ押しゴールが決まった。

 1年時から全国舞台を経験したMF川越廉斗(3年)とのダブルボランチでゲームメークしながら、3得点に絡む活躍。だが、本人は守備面について反省する。宮崎日大高が開始6分に退場者を出したことによって、日章学園の2トップと両SHが前掛かりに。「(中盤で)結構相手にスペースあって、自分と川越2人で守るってなると、ちょっとスペース広くて、上手く潰しきれてなくて、課題になりました。(後半終了間際の失点も) 自分と川越の2人の責任でシュート打たれたんかなと思っています」。そのスペースができないように、自分と川越が走り、またコントロールしなければならなかった。
 
 原監督はより落ち着いてチームを動かすことを求める一方、小峠の頑張りやロングスローを含めて「ちょっと替えの利かない選手になってきた」ことを認める。昨年のインターハイ予選からレギュラーのボランチは、全国大会で活躍するために止める・蹴るの技術や判断、そして「自分の身長で戦えるように。デカい相手でも潰せるぐらいの体作りや体幹とかもっと強化していきたいです」と意気込んだ。

 昨冬の選手権は、初戦で名古屋高にPK戦で敗戦。対戦したDF月岡陸斗(現南山大)の驚異的なロングスローを目の当たりにし、「自分も負けたくないって気持ちもある」。今回のインターハイでは、幼い頃の体操や水泳の経験による柔軟性を活かしたロングスローで自分も活躍すること。そして、「ボランチがゲーム作って、ラストパスだったり、ゴールに係れたらいい」。守備面含めてこの日以上のプレーを見せ、全国上位へ進出する力になる。

(取材・文 吉田太郎)

●全国高校総体2024特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください