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[MOM4718] 都市大塩尻DF小山哲(3年)_ 今大会無失点続ける守備の要…「やられる気はしない」と手応えを得て決勝の舞台へ

ゲキサカ / 2024年6月3日 15時56分

都市大塩尻高DF小山哲(3年)

[6.1 インターハイ長野県予選準決勝 都市大塩尻高 1-0 長野日大高 大曲市運動公園サッカー場]

 今大会無失点を続ける都市大塩尻高の中でもひと際目立っているのはCBとして相手攻撃陣の前に立ちはだかるDF小山哲(3年)。40年近くチームを指揮する高橋裕之監督も「雰囲気を持っている」と一目置くCBで、決して大型ではないが競り合いと対人に強く決して大崩れしない。加えて、コーチングの質も高く、県内でも屈指のCBと言える選手だ。

 準決勝もそうした彼の持ち味が随所で見える試合展開となった。長野日大はゴールデンウィークに県1部リーグで対戦した際、1-3で敗れた相手。「自分たちのやりたいことができなくて1-3で負けたので、インターハイでリベンジしてやろうという気持ちが強かった」。

 前回対戦した際は技術の高い相手のボール回しを止められず、なかなか自分たちの時間を作れなかったのが反省点。この日は守備の狙いどころを定めて試合に入ったが、相手が長いボールを増やしてきたため、なかなかうまく行かない。前半途中からサイドのスペースにスルーパスを入れられる場面が増えたが、これは想定の範囲内だった。「相手がロングボール1本でサイドに入れてくるとは試合途中から分かっていた。出たところにしっかりカバーする意識は自分だけでなく、他の人も持っていて、上手く連携が取れていた」と振り返る。

 1点リードで迎えた試合終盤も危ない場面は見られたが、CBでコンビを組むDF土屋裕希(3年)とともに集中力を保ち、完封勝利。小山は「後半の最後は凄く攻め込まれましが、チームとしてみんなで声を出して落ち着いて対応できたと思う」と笑みを浮かべた。

 今でこそ頼れるキャプテンとしてピッチに君臨するが、新チームが結成された当初は別の選手がキャプテンだった。ただ、年明けからは守備を重視するチーム作りを進めることになったため、高橋監督は小山を指名。本人は「やるつもりは全くなくて、最初は向いていない気がしていた」と振り返るが、シーズンが本格化し始めた4月頃からはリーダーとしての自覚が芽生え始めたという。「監督に選んでもらったのですが、みんなに納得してもらうプレーを、キャプテンをやるからにはやろうって思えた」。

 中学時代は松本山雅FC U-15でプレーしていたが、「ずっと高校サッカーでプレーしたかった。高校サッカーはクラブチームより凄く注目される。憧れというか、昔から選手権の全国大会を見ていて、行ってみたいとずっと思っていた」との理由で都市大塩尻に進学。ただ、これまでの2年間は全国大会への出場を果たせず、日の目を浴びていない。

 最終学年を迎えた今年は煌びやかな舞台でプレーする格好のチャンスが訪れようとしている。「自分たちは自信を持っているので、やられる気はしない。前の選手が決めてくれて、自分たちがゼロで抑えたい」。そう確かな手応えを口にする小山を中心に決勝も無失点を継続し、晴れ舞台に立つつもりだ。

(取材・文 森田将義)
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