1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM4719] 松本国際DF渡邊智紀(3年)_ 4試合6発の大爆発!! ストライカー顔負けの得点力示す最終ラインの軸

ゲキサカ / 2024年6月3日 15時55分

松本国際高DF渡邊智紀(3年)

[6.1 インターハイ長野県予選準決勝 上田西高 0-3松本国際高 大曲市運動公園サッカー場]

 松本国際高の守備の要であるDF渡邊智紀(3年)が見せる仕事ぶりはストライカーも顔負けだ。「これまではあまり点が取れなかったけど、今大会はなぜか点が入る」と話す通り、今大会は4試合でチームトップの6得点をマーク。初戦の野沢南高戦で奪った2得点を皮切りに全試合で奪っており、そのいずれもがセットプレーからの得点だ。準決勝でも膠着状態が続いた後半17分に左CKからヘディングシュートを叩き込み、勝利を引き寄せた。

 身長は176センチと決してCBとして大柄ではない。ただ、「何となくこの辺に落ちて来るというのが分かるので、タイミングよく飛んでいる」という特殊能力の持ち主で、攻守ともに競り合いではそう簡単に負けない。

 この日は「相方のCBが凄く良かったので、自分は助けてもらった印象が強い。今日は弾くところで中途半端だったし、手応えがなく良いプレーができなかった」と自身の出来には満足していないが、ロングボールを積極的に入れてくる相手に怯むことなく空中戦にチャレンジ。CBのパートナーを務めるDF飯田幸平(2年)との関係性も良好で、「一番大事にしていたのはチャレンジ&カバー。そこは徹底してやれていた」と胸を張る。ここまで無失点での勝ち上がりを続けるチームへの貢献度は高い。

 もう一つの強みであるのはビルドアップ能力の高さ。「智紀から縦パスが入ると攻撃のスイッチが入る。パスが上手い選手で縦パスやフィードはみんなが信頼していると思う」。主将のMF関泰洋(3年)が評する通り、破壊力十分な攻撃の起点としても機能。「将来は、特に考えていない。大学でサッカーを続けるかも迷っている」と口にするが、今の活躍が続けば声がかかる可能性は十分ある。

 松本国際に欠かせない選手になっている渡邊は中学時代、愛知県のFC豊川でプレーしていたが、長野遠征に訪れた際、松本国際の関係者の目に留まり、体験会に参加。そこでのプレーが評価され、勧誘を受けた。

「親元を離れて、県外に進学すると心の成長にも繋がると思った」と話す渡邊の高校に入ってからの成長は著しい。2年生だった昨年からCBの定位置を掴み、選手権の舞台も経験。「昨年、選手権を経験できたのは大きい。今日みたいな試合はもちろん緊張するのですが、慣れている。自信があるというか、やることをやるだけと思えて、余計なことを考えず試合に集中して入れる」と話す通り、今年に入ってからの安定感は増している。

 決勝で対峙するのは、都市大塩尻高。昨年12月に行なった新人戦決勝で敗れた相手とあって気合十分。「リベンジするためにちゃんと準備したい。あとはやるだけ。全国に行けるよう気持ちを統一して、やろうと思っています」。インターハイ出場、選手権出場、そしてプリンスリーグ1部昇格という3つの目標の1つ目を手にするため、渡邊は決勝でも奮闘し続ける。

(取材・文 森田将義)
●全国高校総体2024特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください