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福岡に新王者誕生!創部6年目、高大一貫強化の福岡大若葉がインハイ初出場!

ゲキサカ / 2024年6月3日 9時4分

 東海大福岡の伊藤監督は、「(今年のチームは)得点無しで終わることが全然ない。1点くらいなら取り返せると思っていました」と振り返る。後半4分、連続攻撃からPAの池田がループパス。右奥の倉田が決定的な形で合わせたが、枠上へ外れる。東海大福岡は13分にも高い位置を取り続ける右SB斉藤大生(2年)がゴール前へ侵入し、右足シュート。風上に立ったチームは相手を攻め立てていたものの、伊藤監督はラストのクオリティが不足していたことを指摘する。CB鈴木陽太(3年)を中心に危なげない守りを見せていが、攻撃ではロングボールやクロスが流れるなどチーム全体のミスが増えてしまっていた。
後半4分、東海大福岡FW倉田連がDF背後を突いて右足シュート東海大福岡はCB鈴木陽太(右)を中心に堅守を見せていた
 対する福大若葉は、風下になってもバタバタしなかった。乾総監督が「主軸を大学生の中で練習させたり、ヒガシ(東福岡戦)の前の一週間も大学生がスパーリングパートナーで行ったりとか、それは高校の単独とは違う強化ができるんで、それが最大限活かせた」と説明したように、福大若葉は九州の名門・福岡大の協力で強化してきた力を示す。
福大若葉の杉山公一監督(右)と乾真寛総監督(中央)。高大一貫強化で結果を残した 
 ゴール前に入ってくるボールを冷静に重松が跳ね返していたほか、井上や遠藤が空中戦で競り負けない。森部は「大学生のスピード感だったり、フィジカルは高校年代では味わえない力がある。そういうところの力を借りて、新人戦よりもしっかり自分たちのボールを持つ、もっと下で繋ぐことができたと思っています」と語り、重松も「(大学生と対戦することが多いので、高校生は)全然怖くないです。(3試合連続無失点の守備は)全国でも通用、自信持ってやれる部分だと思います」と自信を口にした。
福大若葉は終盤も集中した守備
 距離感の良い東海大福岡にセカンドボール回収を許し、繋ぎのパスを通されていたことは確かだが、MF奥井星宇(2年)や森部が相手の前進を阻止。前線の選手も献身的な走りを続けた。FW鉄留千尋(2年)の突破などで攻め返すも、後半はシュートゼロ。それでも福大若葉は落ち着いて時計の針を進め、注目GK森惺舞(3年)の守るゴールを最後まで破られることなく3試合連続無失点で頂点に立った。
優勝の瞬間、喜びを爆発させる福大若葉の選手たち 
 福大若葉の杉山監督は「選手はやっぱり、ようやったよね。ほんと、凄いなと思うし、逞しかったから。決断力とか判断とかっていうのはまだ幼いところはあるけど、それでも大人と会話できるし、自分たちの力でゲーム分析したりとか、スカウティングしたりとか、ミーティングなんかもやっぱよう喋ってやるから、彼らはもう凄い」と称賛する。

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