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家長昭博が38歳を前に1試合2発のハイパフォーマンス「いい選手はいっぱいいる」低調川崎Fを引っ張る大ベテラン

ゲキサカ / 2024年6月2日 20時50分

家長昭博が38歳を前に1試合2発のハイパフォーマンス「いい選手はいっぱいいる」低調川崎Fを引っ張る大ベテラン

[6.2 J1第17節 川崎F2-1名古屋 U等々力]

 視界を遮るかのような激しい雨が降る中でキックオフされたゲームで、FW家長昭博が電光石火の2発を決めた。

 まずは前半6分、右CKをDF高井幸大がニアで頭に当てると、ファーに流れたボールにダイビングヘッドで飛び込む。「狙い通り」だったという形で先制点が決まると、同18分には相手DF三國ケネディエブスが滑ったところを見逃さずにボールを奪うと、そのままGKもかわして、無人のゴールに流し込んだ。

 J1リーグ戦での1試合2発は、22年9月10日の第29節・広島戦以来となった。「勝てたのが一番よかった」。川崎フロンターレを4試合ぶりの勝利に導いたヒーローだったが、終始淡々と話す“家長節”を崩すことはなかった。

 中学時代のチームメイトである本田圭佑と同じ誕生日で有名な家長。11日後の6月13日には38歳の誕生日を迎える。「いい年なのでね。何かを変えていかないとみんなについていけない。やれることも減ってきていると思うし、それをちょっとでも改善できれば」。年齢を感じさせないパフォーマンスは、まさに努力の結晶だ。

 ただチームは現在14位と、家長が加入して以降では初とも言える低迷を経験している。しかし家長は「今の状況なので苦しいとは思うけど、いい選手はいっぱいいる」と悲観することはないと強調する。「自信を持って、ノビノビと成長していけば、上に行ける。きょうは(山内)日向汰が頑張っていたけど、どんどんグラウンドでやれるチームになっていけたらいいなと思います」。才能ある若手の成長を大ベテランがみせる背中で促す。

(取材・文 児玉幸洋)


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